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皆伐計画の事業地を伝えようと現場作業員に対して、会社傍の現場だけれど箇条書きや口で言うだけでは充分に伝わらないだろうと、図示して伐採箇所を伝えた。
後に完了したと聞いて現場管理に赴けば、伐り残し範囲が随分とある。？？？
現場作業員に問えば「飛び地でまだ伐採地があったとは、口で伝えてくれにゃ気付かんかった」と曰う。
番号を振ってオレンジ杭を立て（時にはビニールテープで囲いまでして）、懇切丁寧に周囲測量まで予め施して図示しているというのに「範囲が判らないので現地で立会ってくれ」という。数字、読めないか？
この職業において、地図が読めないことは致命的である。
この職業において、数字が読めないことについてはこの際不問とする。たとえ学歴不問で採用されようとも。
地図が読めない事をいいことに、現地に辿り着けず戻ってくる。何たる体たらく。
「読めないものは読めないんだからショウガナイじゃない」
という言い分がまかり通ってしまいがちなこの時代、逆ギレした者勝ちなのか？ ナビが教えてくれる？
だが、それをできるようにしなければ仕事が仕事でなくなってしまう。
半人前の人間に、会社が持ち出しで社員教育して一人前に地図読みできる頃には仕事がキツくて辞めていってしまう。
これでは事業主は大変だぁよ。こんなでは起業して人を雇用するのは大変だぁよ。
昨今、地図も携行せず、もとより読図もできない人種が登山の世界に入り込んでいる話を聞くが、一体何を面白いものとして山に登るのか？
健康志向？双六？新ジャンルの開拓？道標を辿るゲーム？
逆に考えると、そら恐ろしい行為にも思える。それで迷ったらお終いではないか。え、GPSがある？
地図読みが必要な、街ではないフィールドに飛び出して、現地確認しつつ元居る場所(家)に戻ってくるのが面白いのではないのか？
素人だからと読図が回避できる公園内の山登りもそれはそれで面白いとは思うけれど、自分の責任に於いて読図をしチョットばかり危ない目に遭いながら何とかかんとか戻ってくるそんな登山の方がより面白いと思う。冬山然り、沢登り然り。
美濃のちょっとした藪山でも充分に迷える、迷ってしまう。
いや、だから読図に素人もプロもない。
山を登るなら端っから読めなきゃならない。ゾロゾロ連れ立っていけば必要ない？
迷うのが恥ずかしいわけでなく、迷っても修正できる力を養う。
そうでないと、何時か他者の厄介になる時が来る。
そんなでは、いい大人が恥ずかしい。子供に何て言う？
ちょっとニュアンス違いだが、かつて山学同志会の中垣大作氏がヤマケイのオピニオンコーナーに載せた文中の言葉を思い出す。
『プロの料理人が客に不味いと言われた際の返答が「じゃあ、お前作ってみろ」じゃないはずだ。』
人を頼って生きる人間が安穏と暮らせる社会を世が目指しているというのなら、道標バンバンおっ立ても致し方ないと悲しく理解もするけれど、殊山の世界だけは埒外であって欲しい。
プロの地図に対する考え方に拍手します。
若いころ毎日見ていた海図を思い出しました。あの地図は地勢図と違って、目に見えないものが描かれています。従って、自分の現在位置を特定できなければ、何の役にも立ちません。今はGPSのデジタルで、小学生でも海図上に位置を特定できます。私の時代はまだロランやデッカ、SSBといった複数の電波を拾うアナログでした。それ以前は星を拾う六分儀でした。
海では国際法で航路によって海図の種類と枚数が定められています。山には地図に関する法律がありません。
能郷白山前山で霧に巻かれたら、どの方向に歩けばいいのだろうか？。おぼつかない「勘」に頼るのだろうか。
マースケ様
思い出しましたよ。ロランA、ロランC！
単位落としたことまでも！
最近読んだ本にもありましたが、地形図の情報量って膨大で、読み取る側に様々なものを要求してきます。
科学が発展し、もたらされる情報が過多となると逆に原初的な行動に立ち戻る現象が起こって興味を引きます。
サバイバル登山や極地行がいい例です。最近角幡氏なぞ六分儀を使用したそうです。
楽こくことが人生に面白みをもたらす訳では必ずしもない、と。
敢えて目を伏せなければ遮断できないほどに、今の世はその手の情報に溢れているのかも知れません。テレビも携帯も持っていない私ですらそう感じることがあります。
なんか朝から鼻息荒いね。
最初のところ、小役人ゲット氏を思い出した。
人間も気象や地形と同じ自然の造形物なんだから、そうそう思うようにはならんじゃろ。
現場作業員への読みを誤ってヤブコギ３割増し（事前準備）、おまけに前線に掴まった（伐り残し）ってとこじゃないのけ。禁伐のところまで伐られなくてよかった！？
e-haraどの
今にして私も、月燈氏の心情にようやく追従できたか！
人間こそが最も身近な自然、とあるのを最近読んだけれど、それを言うと子育ても同様、か。
禁伐のところを伐った作業員に、隣の事務職員が逆ギレされたのを見ているだけに、お互い言い分もあろうがコッチの話もちゃんと聞いとくれ、という話です。
まさかに、お天道様や岩壁に『コッチの話も聞いとくれ』とは言わんじゃろ。山屋なら。
ガッコウ出たての事務職員じゃあるまいし。
あと、今日の『日翳』は、ちょっとみっともないぜ。
SNSに鼻息荒げて書くような内容とは思えないが・・・。
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