![]() |
実家の近所に新装開店して以来、前から気に掛けていた中華料理店であったが、その看板の垢抜けなさと見掛ける度毎の客の入りの感じからそれまで期待はしていなかった。何でも看板は、店主が発注のためにラフスケッチで提出したものがそのまま上がってきたソレらしい。
しかし、最近家内が友人と昼食を摂りに入店したところ「美味しかったよ〜」と申す。
調べると評判も中々ヨロシイことが書いてある。
「小さな中華レストラン 『妖艶(仮称)』 油っこくない、やさしい味の店」
入浴してから出掛け入店した店舗は、簡素にして清潔で、油の使用に気を配っている旨のコメントがメニュー巻末に記載されていた。
丸元淑夫か?
いや、メニューが前田侑子著「中華菜」に掲載のものがいくつも在る。
配膳女子がそこいらのフニャけた店員とは違い、目ヂカラのある娘だった。
鶏もも肉の唐揚げからして違った。子供たちが勇んで粗方食べてしまった程で、もも肉をその形のまま揚げてザクザク切った形態で、札幌の「悟空」以来か。
鶏がらベースのラーメンもラーメンらしからぬ味覚食感で、坊主が頼んだ天津飯も美味しかったという。五目バリソバも、ネギチャーハンも味の素に頼ったようなよくある毒々しさのない、素直な美味しさだった。
出てきた瓶ビールはアサヒだし、デザートのレモンプリンもココナッツミルクとナシのプリンも実に美味かった。
ウ〜ン、かなり満足した。いや、外食でこれ程感心したこともないかもしれない。
なお、餃子はないので迂闊に注文しようものなら「そんなモン、メニューの何処に書いてある?」と店主に言われるげな。あと、全席禁煙。
安くは上がりません。一通り食べてみたいと思わせる稀有な店である。
「妖艶(仮称)」お薦めします。
一度訪ねてみたいが、長良川の向こうなのかこちら側なのか。教えて頂きたい。
maasuke1様
岩田東3丁目167-3なので長良川の北岸です。ランチメニューはお高くないそうなので、奥様と是非!
看板は店との出会いの第一歩。最近多い、料理写真を上手に写真に撮ったプリント看板はいただけない。能書きだらけの暑苦しい看板もいただけない。車一台分はあろうかというデカすぎる看板もいただけない。幟旗だらけの店もいただけない。
ここの看板は、出来も「中華レストラン」という副題もわかり易く肩肘張ってなく期待が高まり、この庸の字に、非凡さを感じますぞ。「庸」の字が「平凡な」という意味だけに。
そうか、一見平凡さを装っておきながらも中身はこだわりを見せる戦略だったかぁ!
「看板に偽りあり」の逆のそのまた逆?
香港台湾のゴテゴテも、風物としては嫌いではないです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する