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一昨日「いつでも夢を」を観た。
1962年にレコード大賞を受賞した橋幸夫、吉永小百合のデュエット曲から生まれた映画とのことである。
東京下町の工場地帯で夜間高校の生徒たちなどの葛藤を描く、とある。
「ピカちゃん」目当ての勢いのある出だしから、当時の吉永人気を感じられる。思い出したが、一昨年に亡くなった義姉の名は、彼女から頂いたものだったはずだ。
確かにお顔立ちに凡庸な日本人にはない「何か」は感じる。でも、吉永小百合といえど若い頃にはニキビもあった。
個人的には準主役木村勝利(浜田光男)の弟役の市川好朗の顔が強烈に印象に残った。何故だろう?
橋幸夫は、最近読んだ石川直樹氏と顔がダブるのだが、若さと持ち前の歌唱力でこの時代の若者「らしさ」を十全に発揮している。入社試験でしくじって落ち込む勝利を元気づけるべく居酒屋で歌うシーンなぞ良い。
「俺たちゃ夜学には開かれた未来なんてないんだ、クソッ。」
その前日、岳人誌掲載地図特集中の角幡氏の論考を読んだ。
地図というものが、未来の時空間を規定していることで、逆に今を縛ってしまう逆算が成り立ち予定調和になりがちな現在社会を突いている。
対して、フランクリン隊を例に地図を持たない探検行為は、「今」の判断次第で未来がAにもBにもZにもなり得る可能性を説いており、行為自体の展開の不確定さに面白みを見出せるのだ、と。
勝利っ、地図なぞ捨てて旅に出よ、ってか。
山もそう、「いつでも夢を」。箱庭ではないのだから。でもやはり地図は持つなぁ。
吉永小百合に「鹿の糞」という歌もあったなァ。幅広い役者だ。
「糞、フン、ふ〜ん 黒豆や」のアレですね。
浅丘ルリ子よりかは普遍性がある、と私には思われます。
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