雪跡

　今季最強の寒気と世間が騒いだ割に、今朝も雪はさして降り積もってはいなかった。まあ、良かった。
　今朝起きて、家の前の雪の降り積もった道を見下ろすと、7時過ぎでも足跡は一人分しか付いていない。あ、いや、それと猫らしき足跡も一匹分あり。
　拙宅前南側の道は脇道にあたり狭く車通りは滅多になく、専ら散歩の老人達に活用されている。
　雪というものが、その降雪後の痕跡をこんなにも明らかに残すことに何だかハッとしてしまった。逆に、雨がその痕跡を洗い流してしまったというトリックが金曜サスペンスにあったことも思い出した。アニマルトラッキングというのはソレを面白がる手法なのかとも思った。

　身辺の事務手続きが手詰まりになったこともあって、好天の金曜を名古屋行きに当てようと、出勤時間帯のバスに乗車して世情を知りつつ（今読みかけの「アグルーカの行方」でも読もうと）岐阜駅から名古屋へ出てみようとふと思いついた。
　8:12のバスに乗ろうとバス停で待つも、30分経っても来やしない。選挙ポスターを眺めて待てど未だ来ない。スマホ持ってると運行状況が知れる時代のようだが私は持っていない。どうやら降雪による運行時間の遅れのようだが、、、、、、、如何にも冷えてしまった。これは行くなとのご神託なのだろうと考えて諦めて自宅に戻った。ストーブが焚いてあって助かった。
　家内に言わせば「雪降った後はそんなもんぢゃないのぉ」と。
　怒ったり腹を立てたりする場面でもないのだろう。
　と、自分の足跡を振り返り見た。