殊、熊野川を遡る際には。
熊野、新宮から本宮目指して車でその熊野川を遡ると、まずは右岸国道沿いに目を惹く15m滝が垂れているのに当たる。この白見滝(葵の滝)も登攀対象になるのだろうが、ロープを出すには些か人目が気になる至近さである。
2003年5月、沢登りの世界で南紀と称されるこの地を初めて訪れたのは、立間戸谷から子ノ泊山を目指す遡行を目的にした際であった。40年ほど前に渓谷登攀の対象として「岩と雪」に掲載があったこともある、滝滝滝の連瀑谷である。
去年も目が釘付けになったのだったが国道対岸、熊野川左岸には目を惹く登攀対象の滝が幾つも見受けられる。いや熊野川下流域には、というべきか。「飛龍の滝」なんぞはまず対象として考えられるからイイとして、柱状節理を破る形で滝を落とすその地形や、本流の浸食速度に追いつかないといった体で連瀑を成す急峻な谷など、登攀対象としての滝に目を凝らす人種にはそれこそ垂涎の地である。
これら滝の名称を調べるのだが、一向出てこない。
話変わって、先日4/16妻の不在中に、三人の児を連れてイオンへコナンを観に出掛けた。
その際の待ち時間に書店で「山と高原地図51 高野山・熊野古道」を発見、フラフラと購入した。
ウムムムムムムゥ、これは力作ですよ。
というのも、上記それら左岸滝についてもキッチリと滝名地名が現地採取されており、エライッ。
那智滝周辺、そして滝本本谷周辺の滝名採集掲載は些か度過ぎているけれど。
これが新刊で「New ラインアップ追加!」であることを購入後に知ったのだったが、この力作度合いはアジアを旅した頃に極一部で有名だった地図作成マニア「富永ショーゾー氏」の生地図を想起さす出来である。カトマンズ市街地マップとか、もう病的な出来具合だった。ラサだとかバラナシだとか、バックパッカーが屯するような都市については探すと今でも出てくると思う。
さて左岸滝のことだが、登ると面白いのは間違いないので遠慮なさらず是非どうぞ。
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