梅雨明け十日、猛暑続きのこの一週、労働は過酷に過ぎた。
「屋外への外出は控えて水分塩分を十分に補給し・・・」何てNHK第一の警句など効かない、炎天下での草刈り作業があんなにもキツイとは知らなかった。やはり何より経験しないことには判らないばかりで。もしや、倒れるべきだったかもしれない。
労務でメロメロになって帰宅する私と、肉体を使役するすべを知らずに居宅に籠ってネット依存の真っ最中で寝付けない長男とのこの溝は果たして埋まることはあるのだろうか。虚実白黒裏表。まずは体感して欲しい。
好天確実の週末、日曜は観劇が決まっており土曜は何をする人ぞ。あ、山に行く日では無い様で(白山)、家族サンビスに費やすべきで、過日仕事で教わった酷暑向きの憩いの場へ家族を連れた。しかし中三中一の長男長女はやりたいことがあるようで自宅待機し、家内と共に第三子だけを連れて出掛けた。年頃の子とは果たしてこんなものだらう、か。
勤務地の、神崎からの川と葛原からの川とが出合う「谷合」に降りて行ったが予想の通りに誰も居なかった。三人河原で、心底寛いだ。
上を見て、左から流下の葛原川は実に普通の沢でしかない。ところが右から流下の本流と目される神崎川、これが石灰岩の湧水由来の寒水で、熱波の集落から谷に降りるとこの寒水由来の冷気で気温低下し、泳ぐことも躊躇われる程に涼やかである。先日の労務後の昼休みには、余りの熱さ汗かきに着衣のマハ、いやママ水流に飛び込んだものである。なお、この上のＺ寺には、手かざし療法レイキ創始者の臼井甕男氏親族の墓があるとのこと。また、同寺には「まじかる☆タルるートくん」「東京大学物語」作者の江川達也氏寄進の石塔もある。何故かは知らないけれど(御母堂がこちらの出身だったか？)、そうおっ様が自慢されたのを直に聞いたことがある。
河原で火を熾し、カレーうどん腹に収めて低温の川に飛び込んだ。下にはターザンロープまで垂れていて、思わず二度三度と「あぁぁ〜」してしまった。あ、動画は撮るのね、やっぱり。
満足して帰宅し、栃木両親から贈られたウナギを五人で分けて頂いて、明日の松本行に備えてピエール・ミシェロビッグバンド何ぞ聴きつつ呑んだくれた。長男長女は明日も自宅待機とのこと。松本は岐阜よりも涼しいのに。
この暑さ、呑み過ぎると夜、更に堪えるのが盛夏の醍醐味である。あ、クーラーはかけないので、勿論。
メールで回覧あったのだが、海外遡行同人の初期メーバーだったＴ氏が事故死されたとの報があった。思わずヒヤリとしてしまった。私の中では「クシャおじさん」で通っていたＴさん、毎度の総会時には心安く声掛け下さり、拙宅にも幾度か訪問頂いた。名張のクラック登りの際には日下と泊めて貰い、奥さんの鳥団子鍋を肴に飲んだのも既に15年は経とうか。日曜大工が得意で人工壁も自作されていたと記憶する。
今年は訃報続き、先週もそうだったが事故続きである。
ご冥福をお祈りします。
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