私の記憶が確かならば以前にDVDで観たことがあるはずだったが、結末から何から全く新鮮だったところをみるにどうやら、、、、真面目に観ていなかった模様。
平日の昼間というのに(ロイヤル劇場にしては)結構な客の入りだった。見事に御老人達ばかり也。
劇場で真面目に観てやっとこさその評価の片鱗が理解できた気がする。
本作品中の原節子は光っている。杉村春子との対比が実に生きている。東野英治郎と笠とが酔くろうて帰宅した際のドブツキ様(と、東野英治郎の酔っ払いぶりと)が正に我が身を見るかのようであった。
笠智衆は、妻役の東山千栄子と実際には14もの歳の差なのに違和感というものが無く、全く見事である。
三男敬三の同僚である鉄道職員に、緋牡丹博徒にも頻出した若き日の安部徹が。このシト、水産系だった過去があるようだ。
杉村春子の旦那役の、宮地佑紀生似の中村伸郎は「白い巨塔」の東教授!
東京で再会を果たした代書屋服部;十朱久雄は、どうみても画家の須田国太郎にしか見えなかった。十朱幸代の親父さんとのこと。
長男役の山村聡は、若き日のトニー・スコット(cl)のようであった。
旅館で年若い連中がどんちゃん騒ぎしてどうにも寝付かれないような事態が発生した時には、隣や館主のところに怒鳴り込みに行く前に「こういふの、小津映画にあったよね」くらい言える境地に到達したいものである。
ロイヤル劇場で金曜10/18まで。
「一人になると急に日がなごうなりますわい」
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