帰宅して飯食って風呂入ったら、すぐに布団にすっ込む。そして積んである未読本を手にする。
昨秋10月に買って読み始めたものの、書き口のくどさに止めを喰っていた角幡本「そこにある山 結婚と冒険について」を風邪の重さに乗じてようよう読了した。ただ、前半部分は記憶に残っていない。氏の、思考回路をそのまま本に落としたような文面で、これまでの、読んで引き込まれるようなノンフィクション作品とは違った種類の本であり「一大傑作論考」とは本人の言(「エべレストには登らない」も、中々読了出来なかった)。
『事態』が一大キーワードとなっている。
確か、服部ブンショーさんが「思いつき」という言葉に激しく同意していたのをどこかで読んだ記憶がある。
全然関係ないけれど、随分以前読んだ「Jazz Perspective vol.2」で音の良さで高名な一関のジャズ喫茶ベイシー店主菅原氏の発言を唐突に思い出した。
「俺が作った音だとか言っているうちはまだまだちっちゃいわけ。姿を消すところまでいかなきゃ。自分を消し去って、最終的にミュージックだけが”事件”を起こしている」
あ、事件だったか、こちらは。
あ、全然感想文になっていない。
時折挿入される単語は、聞きなれないものが幾つもある。開闢や出来なんかはいいとしても、言表、従容、併呑、放縦その他の二字単語、、、、全部意味が解って正解出来たら漢字博士だ。
P.208のマロリーに関する論考や、植村直己の行動についての考察は角幡氏の練りに練られた考えの真骨頂で読ませた。
末尾のP.251にこうあって締めくくられている。
「合理主義的思想に染まりきったあなたたちの人生設計優先の平板な思考回路が私を苛立たせ、目を見開かせ結果、人はなぜ冒険するのかという偉大な洞察に導いてくれました。どうもありがとう。」
妻へ、いつもどうもありがとう。
すっぴん!の藤井彩子アナが名古屋局に!
どういたしまして!!
ん?
けなされたの?
もう、何よ何よの何なのよ。
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