その帰途、歩いてロイヤル劇場へ。女二人はバレエへ。
先週今週と『女優・山本富士子特集』を組んでおり、先週は仕事続きで泉鏡花原作の「白鷺」は観れず、今週になって出掛けられた。上映作は井上靖原作の「猟銃」。
しかし今日日、山本富士子特集を組む映画館とは、何てイカシテるんだらう、ロイヤル劇場は。日本広しといえ他には求めるべくもない。
今しも緊急事態宣言が発令されようとしている本岐阜の一映画館の午後の部の客の入りは10名。
「猟銃」とは恐ろしい結末を想像させる題名だが、観終わって思ったのはそぐわない題名では?との思いだった。
主役は勿論山本で、不倫相手に佐分利信。李朝の壺がツボ、いやキッカケになっている。
劇中現われる、山本富士子の着物や帯が一一美しい。山本富士子の艶めかしさは、ぷっくりとした手指にも表れている。
あの美しい岡田茉莉子を袖にするとは佐分利めぇ〜。全く許せん。最後も、佐分利は「猟銃」を以て男を通す結末にはなっていない。いや、彩子の死を背負って孤独を通す罪を受ける、という解釈か。
娘・鰐淵晴子がその力演故に、気の毒だった。
彩子に対するみどりの八年越しの告白、これが「猟銃」か。岡田茉莉子を措いて、みどり役は他にあるまい。目力(メジカラ)が凄い。
昨日日曜、東海地方も入梅とのこと。例年より21日も早い。これは、かなり警戒すべきことに思う。梅雨明け以降の暑い期間が長くなることだろうし、明らかな気候変動の表れだろう。これで益々冷房需要が増えるとなると、地球も黙っていないはずだ。危機を煽るつもりはなく、日頃の行動を各自が逐一考える必要があると思うのだ。地球に”引き金を引かれる”前に打ち水する、とか郡上八幡の橋から飛び込む、とか。
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