かつて「日本一の汗かき男」という喜国雅彦による漫画が有ったと記憶する。
日本一とは言わないけれど、昨日の私は岐阜県一いや、山県市一の汗かき男だったと思われた。
グラップルと呼ばれる「ハサミの」重機と枝払いのグラウンドワーカーに向けて、間伐作業の一環で四尺程度の檜を伐って伐って、伐りっからかした。何石いや、何立方分伐ったろうか。胸高直径が四尺の杉なら鼻歌交じりで伐れようものの、根張り大きく繊維も強い四尺超の檜を割らず裂かず抜からかさず正確に、それも鼻歌で伐れる人は林業従事者でもそうは居ないと思う。伐れたら大したものだ。皆伐ではないので狭い隙間を狙う上に地面擦れっすれで伐るので神経も使うし技も要る。表土が黒土の急斜面であるため滑ることも手伝い、一本伐るのに大汗をかく。作業開始十分にして早や、着衣のマハもとい着衣のままプールに飛び込んだレベルのびしょぬれっつ振りである。正に、汗みずく。あれでは体重も落ちる。最近、自分の体重が50kgちょんちょんにまで落ちている事を知って驚いた。伐採師は皆、同様だらう。下に居た枝払いの森林技術者も"エラ"かった(キツカッタ)事と思う。その晩、枝払いの夢を見たとか見ないとか。
汗かきに関しては日本一ではなかったかもしれないけれどこの日、私が日本で一番美味しいビールを飲んだ男であったことは間違いない。
今作業している場所は、以前から檜の良木を産する山とされており、木曽の赤沢森林程ではないものの、植栽木ではなく実生の(母樹から落ちた実が生長した)天然木系統の、木の年輪が非常に細かい檜の地(じ;貧栄養で成長が非常に遅く、檜を育てるのに向いた山)である。曲がりで材木(建築用材)として"跳ねられた"部分を玉伐っては薪として持ち帰って環境負荷低減もとい地球温暖化抑止に充てている。天然木の檜の芳香と言ったら強烈で、持ち帰る車内がその香りに染まる程だ。薪割りして車内にそのまま置いたり、玄関やトイレに置くとそれが芳香剤になる。
汗まみれオガ粉まみれの身体も、帰宅して風呂に入れば一新される。拙宅は洗濯に芳香剤もとい柔軟剤を使わないが、汗塗れだった服も洗濯して干して乾かせば元に戻る。これは私には中々よくできたことに思われる。
5週続けた山登りも、今週は無しにしようと思ってはいたものの、朝起きてまた出掛けてしまった。ヒルに引っ付かれながら、花を愛でに。お陰で今日も素晴らしい一日となり、幸福感で胸一杯だ。帰途、蕎麦待ちの行列を横目に、ふれあいバザールでサギソウを一鉢買った。
ニュースでは「群馬県伊勢崎市で40.2度、6月の国内最高気温を更新」とあった。当地岐阜は33.7度で、午後に酷い雷雨があった。昨夏も思ったことだがかなりの大きな刻みで気候変動はすでに日本でも始まっている。世界の個々人が(企業体や国家に責任転嫁するでなく)自らの問題と捉えない限り、もう止まることはないだろう。富める者の出す温室効果ガスの悪影響が、覿面に弱者に及ぶという構図が悩ましい。この夏も電力需給逼迫というが、緊張感のある夏になりそうだ。梅雨明けマジか? 大した降雨が未だないために、円原湧水周辺の川は綺麗とは言い難い様相だった。ために、写真を撮る気も起きなかった。あの円原湧水周辺の清らかさ美しさも、永遠のものではない。
本当に今年は梅雨がなかったですね・・(^^;
円原に癒されに行きたいと思っていたら、円原の内容が書かれていたので思わずコメントしてしまいました。
円原湧水周辺の美しさ回復して欲しいです><!
こんにちは。ネットを見ないのは健全な証拠です。そんなまとめ読みに加えて貰って恐縮です。先日の雨で円原周辺は多少、綺麗になりました。あ、今日仕事で通ったらモザイク画は何故か撤去されていました。売れたのかな?
円原、ホント良いところです。
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