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最終の15:15の回だったが10名ほどの観客アリ。主役のユカを演じるに加賀まりこは適役だったのだろう、彼女以外に適任者を思いつかない。それほどにピタリ嵌った役と言えよう。姪に似ておりまた、前の会社社長夫人にも似ていらした。小悪魔と評される一因は上唇に特徴があるからか。下着も髪型も、昭和39(1964)年作としてはかなり進んだ作品だったのだろう、当時としては賛否両論あったものと思う。企画に水の江瀧子、脚本に倉本聰、音楽に黛敏郎の名がある。1964年にしてはかなり遅れたジャズが掛かる。和製B.B.も納得、菜々緒だの米倉涼子が束になっても敵うまいて。まりこ氏の、小学生の時分には神田神保町の古本街に通って澁澤龍彦翻訳の「マルキ・ド・サド選集」を愛読していたという早熟振りが滲んでいた、か。パパ(加藤武、当時35歳!)が溺れ、それを無表情に見捨てるラストシーンがこの映画のハイライトだったろう。北林谷栄の母役を見て、何かを思い起こされた気がしたが、何だったろう? 山本陽子が判らなかった。
中平康監督繋がりで、今度は「狂った果実」をロイヤルで上映してくれないものか。
その足で次女を迎えに出向き、川霧立つ長良川で二人で水に浸かって帰宅した。
それにしても食中毒以降の頭痛が消えない。週末の”重い”山行、行けるかしらん。
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