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本多氏が飯田高松高校の山岳班・生物班の活動として南駒ケ岳登山と擂鉢窪調査に赴いた際の回想録で、氏の後の活動の原点とも言える記録、と思う。
「南駒ケ岳−1948年秋」は、今ならば下山遅延の監督者不行届で新聞沙汰にでもなりそうなギリギリの四日山行記。
P.69；当の私たちにとっては、これは誇張していえば生まれて初めての死との対面であった。
P.100；この峯(田切岳)から私は地球を連想していたことを憶えている。
P.120；この時の光景は、生涯忘れ得ぬものとなった。〜。
P.145他；青島さんが送付呉れた古〜い雑誌記録にも登場の「東京山の会」が幾度も表れた。尚、青島さんはこの本が「山と渓谷」誌で1970年から連載されていたことをご存じで、その上読んでいたというから流石である。
P.217；本多氏も私と同様に、地下足袋履きで苦労されている。
P.228；にある北大山岳部井上正惟氏の遭難は、部報8号に掲載あるのを確認した。医学部卒の方だった。
本山行が無かったならば、以降の本多氏の数々の著作も無かったかもしれず、それらに影響を受けた後々の登山、探検も無かったかもしれず、、、、ヤルンカン登山も角幡君の探検行も存在しなかったかもしれず。
この本は、私が本年7月に溯行した中央アルプスはオンボロ沢の記録を書いた際に、本ヤマレコ上でコメントを下さったブラボさんが二冊お持ちの内の一冊を譲って下さったモノである。
一つの山行が、人と人との橋渡しとなって一つの繋がりを持つというのはヤマレコの醍醐味の一つだと思う。お陰様で読書を通じ、沢という単なる一次元の線が面、立体となって感じられ、オンボロ沢登りという行為をより豊かな世界として感じることができた。山に登る意味をまた別の形で知ることが叶った。
ブラボさん、この度はありがとうございました。
こうしている今も、あの百間ナギは崩壊を続けているのだろう。
こちらこそ藤原章生氏の著書を２冊もありがとうござました。
ひゃー、高校一年時の浪漫でしたか。林氏計測の石、今もあの場所にあると思うと私には50年のロマンです。
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