そして、最後に手にして聴いたのが「女王組曲」だった。かつてエリントンが自費で一枚だけプレスしてエリザベス女王に献上したといういわく付きの一品である。家にあるのはそのたった一枚のレコード、であるはずはなく、後に陽の目を見なかった組曲風の作品を集めたアルバム、をCD化したモノ。典雅なその音楽を聴いて、やっと今日のエリザベス女王の葬儀のことに思い至った。エリントンの意図とは違うだろうが、ジミー・ウッズとのduoで唯一演奏される穏やかな「The single petal of a Rose」がしみじみと良い。贈られた故・エリザベス女王も、同曲をきっと目を閉じて聴いたに違いない。幸せな人生だったろうか。合掌。
昨日は名古屋の街へ次女の参加するバレーコンクールを観に出掛けた。
二年前に一位になったコンクールで、期待を込めた親に「取らぬ狸の〜」の邪念があったからか、今回は痛恨のミスがあって13位という振るわない成績で終わった。観ていて思わず「あぁっ」と声を上げてしまった。こんな時には羽生結弦のことを思う。二年ほど打ち込んできたドン・キホーテ『キトリ』の総決算と捉えていた娘は、悔しがりこそすれ泣くこともなく、家内と三人でコメダ珈琲店で残念会をした。
敬老の日の今日は、雨予報で仕事は中止となった。
この秋の三連休、天候も疲れもあって山にも行かず過ごした。台風14号の影響で南風が吹き、気温は高い。そんな中で飯を食って再び床に就くと、いくらでも寝られてしまう。明日からまた伐採だ。
この連休、山に行けず悶々としているヤマレコユーザーは多いことだらう。ほかならぬ私も、心落ち着かぬ三日を過ごした。こんな時こそ、カリカリせず穏やかにやり過ごせる心を持ちたい。エリントンを聴きながら。
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