その第一作に巨匠・内田吐夢監督作「人生劇場 飛車角と吉良常(1968年)」が掛かり、本日初日に第一回上映10:00〜を観に出掛けた。任侠映画の傑作!とは些か大袈裟だが、客はロイヤルにしては多めの20名ほど、その筋と思しきツルツルの二人組が最前列に並んで陣取っていた。
トム監督作品の中では晩年作に相当し、邦画の傑作「飢餓海峡」の次作に当たり期待が大きかった。引き続き左幸子が登場したが、本作品でも重要な役割を果たしている。
主役の飛車角に鶴田浩二、弟分として高倉健も出演した。二人が惚れた相手に、当時この人を置いて他に無しの”昭和の上戸彩”藤純子。下唇が美しい。
設定上、偶然の再会が多すぎて鼻白むこと幾度かだが、さて置き。以下、感想。
役柄とは言え元気無い若山富三郎、悪役・天津敏や名和宏にはもう二暴れしてもらいたかった。信欣三先生登場のその意味は?
物だらけの現代家屋と違い、布団と枕、座布団(と、花札)以外に何も無い部屋というのがイイ。スマホが無いのは言うまでもない。劇中、陽の高いうちから酒と煙草を呑む。
これまで観てきた任侠映画のように、連れ立って殴り込みを掛ける設定ではないのが新鮮ではあった。池部良は?
「女の来るところぢゃねぇっ!」
最後までおとよ(藤純子)は浮かばれなかった、不遇の女。
来週はその藤純子主演の緋牡丹博徒シリーズ第4弾「二代目襲名」がっ! 二度ほど観ているが劇場へ、観に行きます。いっそのこと全八作、掛けちゃり。
『 義理が廃れば この世は闇よ 』
オッカがようやっと沖縄から帰ってきて、我が家にも日常が戻った。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する