いつもは熱心に観もしないサッカーを、私にしては珍しく拳固めて観た。何故にこうも心が熱くなったのか?
黒星発進で、一時は突破も危ぶまれたアジア予選だったことを思うと、森安ジャパンの今回の快進撃?を誰が予想したろう。11/7のカナダとの強化試合でも1-2で逆転負けし、不安を覚えたファンは私だけではあるまい。
優勝経験国ドイツや強豪スペインを含む「死の組」とも称されたE組を、誰が一位で勝ちあがると予想したろう?
ドイツに勝つと予想したファンはまだ居たものと思う。0-1からの逆転で勝利し、私も大いに喜んだ一人である。
E組で唯一、根拠もなく勝機があると踏んだ対コスタリカ戦に大概のファンは負けるとは思っていなかったと思う。それが負けた。守備を固めた相手に結果、合わせてしまった日本人の性格が表れたようなもどかしい試合展開だった。ほんの僅かなスキを突かれてまさかの失点、引き分けでなく負けたことに大いなるショックを受けたのはファン以上に戦った選手本人達だったろう(特にクリアミスした吉田麻也は)。
そして迎えた背水の陣のスペイン戦、0-1というドイツ戦と同じ状況でハーフタイムを迎え、萎えるでなく逆転に向けた気の持ちようで実際に【142秒、一mm差で】二点を取ってしまう心の強さに、人間が如何に精神的な生き物であるかを見た気がした。このチームがかつて出場したW杯日本チームの中で最強と称されるのは技術だけでなく真にハートの強さ故なのだろう。逆境を越えるその力こそが世界に伍するものだった(スペイン戦後半での吉田麻也のクリアは値千金!)。
クロアチア戦に負けたからこその、成せた一位通過だったと言えまいか?
一昨晩は眠い目を擦って日本対クロアチア戦を観戦した。前田大然が前半に一点を入れたまでは良かった。ただ、入れたはいいがその後のゲームを優位に運ぶその展開、方法を分かりかねる風に映った【新聞を読むと、私が思ったのと似通った講評がされていた】。同点に追いつかれてもその雰囲気を変えられず、何とか1-1で90分+@を終えた。6時間後には仕事だというのに寝かせてはもらえない。延長でも結果出ず、ついに今回のトーナメント初のPK戦では南野、三苫そして吉田マヤヤまでもがシュートを決められない結果がまたも、日本人らしいハートの表れに見えた。PKは運次第との言い方も在るけれど、今回については心根の強さは発揮できなかった。ただ、私個人はこの手の日本人の心性を好む(4時間後のスペイン戦でもPK戦にまでもつれ、二連続PK失敗があった!)。ただ、グループリーグ一位通過した8チームのうち、勝ち上がれなかったのは日本だけで、残念ではあった。人口410万人という、日本の30分の一しか居ない小国にして、クロアチアは強かった。ブラジルにも勝利して欲しい。
サッカーは11人という集団で勝利を争うスポーツであるのと同時にまた、極めて個人色の出るソレに思った。チーム一丸となっての総力戦であり、且つまた強い個が結果に色濃く反映されもする怖いスポーツなのだと感じた。
何にせよ、先の暗い日本の未来に希望を見せてくれた今回のチームにはお疲れ様と労いの言葉で締めたい。ベスト8には届かずとも、選手たちの想いが視聴者の心を熱くしてくれた。ホント、よくやったぜ。
4年後には古橋が出ていますように。
私の優勝予想は、ポルトガル。
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