たった1mmの深～い、溝。

2022年12月03日 18:18蹴球全体に公開

　今日は仕事を休みにしたというのに二時に目覚めてしまった。ウトウトしながら、これはブラジル＝カメルーン戦を観ろというお達しなのだと解釈して起き出してストーブに火を点けた。そして、何ということか！ブラジルは勝ち点1の予選敗退決定国にアディショナルタイムに得点されて敗北を喫した【2002年から続いた一次リーグ無敗記録は17でストップ】。最後は数的不利をモノともせずブラジル相手に全く臆するところのないカメルーンだった。

　昨日の早朝は、俄かサッカーファンにしても興奮した。
　4時に自然、目が覚めてテレビをつけたのが試合開始後で、スペインが得点した直後のことだった。
　「0-1か、スペイン艦隊は流石に甘くはないなや。」
　しかし、0-1で前半を凌いだ辺りから「こ、これはもしやドイツ戦の再来では？」と思い直してストーブの火を大きくして後半を観始めた。そこで監督は三苫と堂安を投入した！
　その直後に「あそこは俺のコースなんで」の堂安が目の覚めるようなシュートを決めた！　功労者はここでもプレスをかけた前田大然。いや、伊東純也の捨て身のヘッドも大きかった。
　三苫の1mm“マジック”タッチで、鷺沼兄弟で逆転ゴール！　この間僅か142秒とのこと。鷺沼兄弟は、サッカーという球技が環境要因こそが重要という証左なのか。

　わずか三分間のコスタリカ二位浮上、とかの「ワンポイントの攻防」アリで、たったの1㎜で日本の明暗がクッキリと分かれた。一次予選敗退か、一位通過かの、恐ろしいほど深溝の1mmだった。この溝埋めをする日が、いつか日本人の身の上にやってくるのでは？とまで考えてしまった。
【W杯の1大会で2度、前半終了時にリードされながら後半で逆転に成功したチームは、今回の2022年日本を含めて3チームしかないという（1938年のブラジル、1970年の西ドイツ）。しかも過去のその二チームは共に3位という結果を残したという！】【今日の韓国の、対ポルトガル戦での驚きの逆転劇も特報に値すると思ったのだが、扱いは小さかった。】
　それにしても試合終了後の、ペドリの呆然とした表情が暫く忘れられそうにない。外国を長く旅行すると感じることだが、ウェスタン(西洋人)は日本人を兎角若く見る。ドイツチーム、スペインチームから見た日本人の年若さからすると「子供に負けた！」位の印象は持たれていることと思う。ペドリだってガビだって、二十歳そこそこなんだケド。

　トーナメントの初戦クロアチアには何としても勝って欲しい。勝って史上初のベスト8進出したら、(韓国が勝たなければ)ブラジルと当たるであろう日本にも、カメルーンに遜色ない試合を期待したい。アンタんたぁなら出来る、ベスト4！
　いや優勝!!

　今日は好天下、布団を干して今年の汚れの窓を拭き、猫掃除して薪割をした。

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