高良留美子「海鳴り」後、映画「スラムダンク」

　「海鳴り」　　　　　　　　　　高良留美子
　ふたつの乳房に
　静かに漲ってくるものがあるとき
　わたしは遠くに
　かすかな海鳴りの音を聴く。

　月の力に引き寄せられて
　地球の裏側から満ちてくる海
　その繰り返す波に
　わたしの砂地は洗われつづける。

　そうやって　いつまでも
　わたしは待つ
　夫や子どもたちが駈けてきて
　世界の夢の渚で遊ぶのを。


　漫画「スラムダンク完全版」全24巻は、家内の嫁入り道具の1つだった。嫁嫁もとい、読め読めとあまりに言われ続けたので、読んだのが2004年秋の事と記憶する。
　映画「ファーストスラムダンク」が上映されていると聞き、我が家に再びスラムダンクブームがやってきた2023年春、再読了した我々夫婦と初読の次女とでその映画を一昨日の雨の中で見てきた。50歳夫婦割で。
　楽しんだ、でこれを終えたい。

　映画の前に、結婚し子を成した姪に次女のバレエ発表会チラシと産まれた子への小枕のプレゼントを渡しに行った。オマケとして、その白い枕に高良留美子の詩を書いておいた。
　それにしても、風邪が治らない。