http://mainichi.jp/shimen/news/20150813dde012040004000c.html
その後の人生では山よりもルソー研究の批評家、赤と黒の翻訳者として名を馳せ、登山家出身ということは山関係者しか知らないかもしれません。でもチョゴリザの遠征隊長つとめています。
この本には、戦前に書いた登山文化史、戦中に書いた軍国主義下の登山について、それに初登ではない山行紀行文のあり方に付いてなど、今読んでもそうだよ、その通りだ!という登山の原点が書いてあり〼。
件の北岳の大正14年の初登記録もあります。戸台から野呂川源流を山スキーで2500まで詰めて、風雪の稜線を最高点までアタックしています。この人たちは登山家としてだけではなく、その後、知の巨人として各学会に強い足跡を残しました。
今読みなおして十分新しい本でした。古今東西の古典の読み込みも凄いです。戦前の知識人は凄い勉強家だったのだなあ。
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