○百年前の山を旅する 服部文祥
100年前、田部重治、ウエストンがたどった縦走登山を当時の装備と装束でたどる。道具を捨てた山登りの手法で、なぜ登るか、山登りとは何かを考える面白い本。黒部奥山回り、往年のサバ街道も歩く。上田哲農の白馬主稜登攀も。歴史を読み、思いにふけるまでの人は多いが、これを体で実践し、更に深い考察を導く。
先日放送のテレビで、変な姿ばかりの構成だったそうですが(僕みてません)、テレビは話半分がいいとおもいます。
↓開口健賞作家 角幡さんの書評 http://blog.goo.ne.jp/bazoooka/e/0d7127d66c31c6d70249046e5fa335f8
○空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む 角幡唯介
ヒマラヤ最後の秘境、ヤルツアンポ川屈曲部は中国インドの領土紛争地である事に加え、悪絶な地形のため地元の人さえ行き来できなかったところ。著者による完全踏査は永年誰も行えなかった快挙。
2010年開口健賞受賞作。
この冬は北極行きに向けて、皇居回りを水ザック背負って歩き回っているそうです。
服部文祥さん 草鞋股引き姿、やってくれます。アニキと呼ばせて下さい。でも先を越されてちょっぴりくやしい。
昔のルートを昔の装備でに興味ありますね、あのサバイバル登山の人ですか
昭和骨董登山具店のアラゲンさんもびっくりの、明治大正支度です。
ぼくは90歳のOBに、ポリ袋が無かった時代の米や塩は、どうやってパッキングして沢の渡渉をしたのかと、ヘッドランプ無き時代の山の過ごし方を聞いて以来、「何かが登場する前」にとても興味がわきました。
今度あうときは、やはり厳冬期でも木綿のフンドシだったのか?を詳しく聞きたいと思っています。
以下角幡さんからの引用です。
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今年の第八回開高健ノンフィクション賞を受賞した「空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」(集英社)が明日、発売となります。
チベットに残された世界最後の秘境、ツアンポー峡谷の空白の五マイルを目指した探検家の物語と、2002年と09年に私自身が行った単独行の模様を描いた冒険ノンフィクションです。第一部と第二部の構成になっており、第一部は2002年のわたしの旅と過去の探検の物語をクロスさせた内容、第二部は2009年の単独行の模様を書きました。特に第二部はラストに向けて息もつかせぬ展開となっています。
ごりごりの冒険ものですが、冒険に興味がない人からも「普通に面白かった」とのありがたいお言葉をいだきました。読んでいただければ楽しめる読み物になっていると思います。
アマゾンではすでに受け付けております。ぜひともよろしくお願いいたします。
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発売日は昨日でした。
「百年前の山を旅する」 服部文祥
さっそく図書館に予約しました。予約者一名ですので二週間もすれば手元に。楽しみです。
昨年「山と渓谷」に連載していた谷甲州著「単独行者」は入荷と同時に一気読みしましたけど、いささか冗長ではないかと思いました。当時の資料不足もあるのでしょう。よく調べて精緻に書き込んでいるように思いました。
http://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/AACHBlog/details.php?bid=621
書評書きました!
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