エドモンド・ヒラリーの「わがエヴェレスト」
チャールズ・リンドバーグの「翼よあれがパリの灯だ」
フリッチョフ・ナンセン「フラム号漂流記」
福島安正中佐の「単騎遠征」
の4連発!長い旅行に持って行き、飛行機の中などで読んでしまった。
1953/登頂者ヒラリーのエヴェレストは、隊長ハント、文章の良いノイス隊員のものに比べあまり見かけなかったので今回初読。
1927/大西洋初横断飛行、眠らず、小便できずの33時間半。このまえ南米からの帰りに飛行機乗り継ぎ36時間の耐久旅行をしたので偉大さを実感。
1893/中華鍋のような船、フラム号で、北極海の氷に乗り上げ、氷に乗って3年間北極圏を移動し、ぐるり回って生還するという大胆な探検。そのうえナンセンは極点目指し、この船から犬ぞりで北緯86度14分まで達した。計画も感動貫徹も感動。ナンセン全く凄い。ノルウエイ人、時々こういう人が現れる国。終章「その夢は来た。そして過ぎ去った。だが、この夢なくしてなんの人生であろうか。」には落涙。
1892/福島中佐は、ベルリンの駐在武官からの帰り道、ベルリン→ウラジオを1年半かけてウラル、アルタイを超えトルキスタン、蒙古、シベリアを騎馬で踏破した。中佐は信州松本の出で、我が家の近くに生家公園がある故郷の英雄。戦前は千島探検の郡司大尉と並びみんなが知っていた英雄だったけれど、日本海海戦の広瀬中佐と同じく、戦後忘れ去られた人。先日、10時間騎馬旅行を二日連続でやり、尻の痛さを実感。中佐の偉大さを身を以て知った。それはさておき今回初めてその記録を読んで明治の日本人の気迫と教養に圧倒された。
1955年の筑摩書房のこのシリーズ全50巻、掘り出しもの結構多し。山、海探検の定番に限らず、バウンティ号の艦長手記にベルリン日記、白ナイルやアラビアのロレンスにスターリングラード攻防戦まであるよ。
僕の書棚は1950年代の本ばっかりでごんす。こんな全集もらって来たらまた本棚を買わなければならないので、続きは図書館で済ませよう。
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