北海道八雲名産の木彫熊の黄金期の八雲エイトと呼ばれる職人たちの作品群と、八雲でいかに木彫りクマが育ったかのルポが読めます。
以前函館に住んでいた折、噴火湾岸の八雲町には、遊楽部岳や雄鉾岳、沖沢岳、ヤンカ山など懐かしの山々の沢や山スキーで通いました。そのころあるとき、ある熊撃ち猟師の客間に上げてもらった折、そこの床の間の床柱に目が釘付け。なんと床柱の上から下まで20センチくらいの木彫り熊ちゃんが8匹くらい、柱登りして天井目指しているデザインの床柱でした。この人熊好きだけど撃っちゃうんだなあと思って、やってみなけりゃわからないものだと思いました。巻末には八雲駅前のまるみ食堂の名もあり、懐かしや。
八雲町は、朝敵徳川の失業武士が明治初期にシベリア送りのように蝦夷地開墾で集団入植した歴史があり、その困窮した時代に現金収入の産業として、スイスから導入されたのです。
昭和中期には北海道土産といえば木彫りクマかアイヌのアベック人形。茶の間TVの上にはシャケくわえた熊が定位置でした。平成末期にTVが薄型になって、上に置けなくなったとき、薄型TV対応の平べったいシャケクマを見たことあります。
その後ありふれたシャケクマ人気が最近ひっそりと復活していて、もはや歴史になったということでしょうか。この書によれば、八雲エイトと呼ばれる人気作家の時代が終わり、いまは八雲でもほとんど熊を彫る人は少なくなったそう。
この本には大量出回りタイプ以前の、初期の個性ある熊が多数所蔵されています。
ウチにもあります。札幌から転勤で立ち去るとき、狸小路近くの熊堀職人作の写実的なのを贈り物としていただきました。箱から出して、棚に置いてみよう。
おはようございます❗
シャケくわえた熊、祖父の家にもあったなぁ〜。みんなどこにいっちゃったのかしら?平べったいシャケクマもあるんですね。
家族クマは愛らしい。こういうのならほしいです。
本を押さえている亀の置物も良い味出してます。クサガメのようなイシガメのような、素朴なお顔をしてますね✨
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する