これは秋田、青森県境を数年かけて全部つないだ試みです。御本人に手助けして、全部ヤマレコにアップしました。今はこんな記録を残す山岳会、もうないでしょう。貴重な記録と思います。トップページの地図から検索する新機能で簡単に見つかるでしょう。赤線マップも眺めてみてください。日本海から十和田湖までつながっています(図の赤線、一部切れていますが、縮尺によって表示されないようです)。ヤマレコによって、赤線でつなぐと、こういう記録もまた光るのではないでしょうか。
1990年代前半といえば、社会人山岳会が全国各地で地元の山に海外にと、大活躍した最後の時代です。今にして思えば。遠いヒマラヤを目指す一派もあれば、地元の山をとことん歩きまわる大計画も貫徹しています。あちこちの地方都市でそんなゲンキな山ヤさんにあってきました。
世の多くの山登りは難易に関わらず、誰かと同じようなところを行くものですが、本当に山が好きになってくると、地図を眺めてルートを自分で考え、記録にないような計画を立てる。そんなときに何十年も前にやった先人の記録を見つけて、一挙に親近感を持つのです。
1990年代前半は、山スキーが本州方面でも冬山登山で普通に使われるようになり、スノーボードとかテレマークとかなんかも現れて、沢シューズも新登場しました。いろんな楽しそうな山道具が一気に増加し、百名山や中高年登山ブームも始まったころです。思えば道具が増えたころと、昔ながらの社会人山岳会の衰退はかぶっているかもしれません。強大な団塊世代はここでも牽引者だったのでしょうか。
印刷物のテキスト化では、先日、yabukogiさんにPDFのOCR機能について教わり、サクサク進みました。ありがとうございました。
図1 八甲田連峰 青森労山創立20周年記念県境縦走記録集1996年発行
図2 naritagajoさんの赤線マップ
あ、そういえば、むつ山岳会?も下北半島縦断縦走(スキー)というのをやってたみたいですね
下北縦走、わざわざ遠くからきてやるもんではないですけど、地元に数年いれば、むらむらとやりたくなるものですね。東列は半分以上つながったけど、西列は、雪も少なそうで時期が限られそうです。
下北半島縦走も報告書があれば見てみたいなあ。
似たような記録ありますよ。
岐阜県(確か大垣)の山岳会で岐阜県境を全て歩いた記録の本を見たことがあります。
いつ頃の記録なのか、何年かけたのか、記憶してませんが。
ひぇ〜 と思いながら読みました。
下調べ・下見から含めると相当な苦労があったんだろうなと思います。
NanjaMonjaさんこんにちは
以前名古屋にいたので、知っております、大垣の山岳会。越前美濃の県境など、実に人の来ないパイオニアな山行ができますよね。カオレや徳山のの源流も今はダム開発だらけですけれども。
私の所属する宴会部が元気だった80年代に
加盟していた長山協でも県境踏査を行っていました。
部分的に踏査できなかったところが残ったと
記憶しています。
その頃は長山協に職域山岳部がいくつか加盟して
いましたが、ほとんどの企業で新入社員(部員)が減少して
行動力が衰退し始めた時期になります。
shigeさんこんにちは
ネットに山行記録をバチッと載せるようになったのはここ数年のぶんくらいですし、それ以前の凄い山行記録は全国あちこち紙で残っているのでしょうね。でもまあそれで良いのでしょう。
県境踏査行のような長い山行は、ヤマレコの赤線地図にすると壮観です。
長野県の県境踏査はかなり大変ですね。海がないから一回り、手抜きができない。残っちゃったのは南信のほうでしょうかね。
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