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腹の虫がおさまらぬ、虫の居所が悪い、虫が知らせる、虫が好かぬ、という虫も、「俺じゃねえよ、虫がそういうんだよ」と、言いにくいことを言うのに使う便利な方便だ。ところでこの虫について。
三尸(さんし)の虫をご存知か?庚申待(こうしんまち)と言って、昔の人は体内に三尸の虫が住んでいて、60日に一度、庚申の夜に本人が眠ったあと、帝釈天のいる天に登り本人の悪行を告げ口すると信じられた。庚申の夜は虫が天に昇らないよう、徹夜で過ごした。江戸時代くらいまでどこでも流行っていた習俗で、あちこちに庚申塔という石碑が建っている。庚申というのはかのえさるですよ。
図は「三尸の虫」の図解
マジで山羊がいるのかと
そうです、ヤギ飼うの夢なんです。チーズ作れるし。家畜としては小型で、一般家庭でなんとかなりそうだし。沖縄じゃ気楽に飼っているし。ハイジみたいだし。そんな夢も込めて。あの、人を莫迦にしたような目付きも。
ハイジ、チーズが食べたい!!
正確には解りませんが、そう言えば確か葛飾区の柴又の帝釈天は2ヶ月に一度庚申の日があったと思います、
その時の日は柴又帝釈天は賑わっていたと覚えています、その庚申と関係しているかは解りません、
昔は本気で数匹を近所でヤギを飼っている家がありましたよ
ナオミクスさま
そのハイジ、ヤギより恐い目ですね。
ないでんさま
庚申信仰、江戸時代までは、そうとう人気の習俗で、ほとんど年中行事だったそうですが、急速に知られなくなりました。柴又帝釈天は庚申信仰多いにかぶってると思いますよ。ちなみに最近の庚申は11月の1日あたりでしたが、すっかり忘れて眠ってしまい、帝釈天に悪行を告げられてしまいました。
その解決策、どこの社会でも活用したら戦争がなくなるかもしれません。
でも、ヤギってほんと悪い目してますよね。
まろくみさん
世の中カネが絡むと冗談が通じないんです。家庭内くらいヤギで行きましょう。
こんばんは。
うちから柴又近いので、帝釈天よく行きます。
矢切の渡し乗船口まで車で5分くらいなので。
足尾の庚申山も好きでよく行きます。
よく行きますが、特段込み入った理由はありません。
ありませんよ、ホントなんだからね
アンビさん
帝釈天と庚申づいていますね。この前の庚申は11月の1日ころだったから、次は年末ですね。庚申山徹夜登山で、虫の昇天を阻むのも一興かも。
お寺とか街道脇に「庚申塚」という立派な石碑をよく見ますが
どういう意味の物か全く知りませんでした。
庚申の日に何かするのかな?と思っていたら
こんな風習があったとは。
さくさくさん
そうでしょ、ぼくも長いこと放置してきたのです。昔の人のやったことって面白いですよ。でも200年以上も残そうと思ったら、やっぱり石にでも刻むしかないですね。何事も。「自分の中に、もう一つの自己がいる」っていう命題、馬鹿にできませんよ。
画像に書かれている上尸だけ書き下して見ました
上尸は 彭琚という 小名
呵呵として 頭上に 在りて 伐る(ほこる)
人 ●(氾? 読めない) 丹田を 丸がす(ころがす)
中尸 下尸は読みとれない字もあるし
文意がどうにもつかめないので
訳せないです
「三戸の虫」だと誤解していました
三匹、かつ居場所が身中に分散しているとも知りませんでした。実に漢方的な考え方で楽しい。虫の数と居場所って個人差がありそうですね
フクザワさん
漢文読み下しできるんですね。上尸ひとつも読めません。庚申塔の読解などもできてうらやましいです。読み書きする漢字を自主制限せず、野放しにしてもっと使いたいですね。
ジンさん
「尸」の字、僕も初めて出会いました。もっと知らない意味がありそうです。
私は「丸」の漢字を他動詞としましたが
自動詞として「丹田で丸まるorころがる」と訳したほうがいいのかもしれません
なお「虫」の漢字は「生き物」という意味がありまして
おそらくはそういう意味で使われているのではないかと
画像の絵を見て思います
例
裸虫or臝虫 人間のこと
毛虫 毛の生えた生物全般 熊 麒麟 白虎 など
鱗虫 うろこのある生物 魚 蛇 蛟 青龍 など
羽虫 羽根の生えた生き物 蝶 蠅 鳥 鳳凰 朱雀 など
甲虫or介虫 甲羅のある生き物 カブトムシ 亀 蟹 貝 玄武 など
・・・分類がかなりアレですが
五行思想に基づいた古代中国ではこんな感じの分類です
yoneyamaさんお早うございます、
何気なく三尸の虫が気になって調べたら結構出てましたね、
http://d.hatena.ne.jp/mminazuki/20060108
http://www2.tokai.or.jp/shida/MyTown/koushinsan.htm
フクザワさん
虫の意味初めて知りました。やっぱり五つなんですね。体表の形状で五分類なるほど。中国語の外国名表記、戦前からある国名は日本人が付けたのですが、前後独立したアフリカなどの国名は、けっこう虫へんの字を使った国名が多い。その後あらためたけど。蛮族の国という中華意識があったのかと解釈していましたが、虫は生き物全般を指す、という思想もあるわけですね。早合点だったかもしれません。
ナイデンさん
虫はこんにゃくと猿が嫌いとのこと。こんにゃく知りませんでした。猿嫌いは、庚申塔に結構猿田彦信仰がかぶっているところで察してはおりました。
研究深まって、面白いです。書いてみるものですね。
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