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2012年07月30日 00:28読書 書評全体に公開

日本百名山は、やはり何度も読む本です。

新しい転勤地に引っ越して、すみかの周りの山を登ろうと調べるのに、30年前、高校生の時先生にもらった日本百名山を開く。この本で日本中の山を憶えたけれど、その都度、違う山域に住んで読み返すと、なるほどと分かる。その頃はもちろん百名山ブームなどなかったし、深田氏の信条は、俗化してゆく山を嘆くトーンが基底にある。車でブイ〜ンと高い所まで登っちゃって山頂を往復するような駆け足百名山がもったいないと思うようになったのもこの本で育ったせいかもしれない。
旧制高校時代の大正時代、中央線の起点が飯田橋に会った頃、夜9時の汽車に乗って翌朝4時に甲府に着いて、歩いて、昇仙峡を越え、黒平まで行き翌日金峰山に登ったというのを、この土地に来て読んでみて、また感動した。
今と比べ交通機関が不便な時代に、日本中の広域の山を百登って、その凡てにあれだけの古典を引用して歴史的な成り立ちや山名由来も加えた随筆を書けた人は、当時はほかに居なかっただろう。
国内以上に彼のヒマラヤ研究の仕事も、戦後の数ある日本人ヒマラヤ登山隊のブレーンとして他に替えの利かない役割をした。殆どの日本人が見た事もないヒマラヤを1950年代60年代に、外国語文献だけを読んで精通していたのは彼。見た事もないけど登る事になったヒマラヤの山を調べるとき、いつも深田の「ヒマラヤの高峰」だけがたよりだった。
何度も読んで又発見という本はありそうでなかなか無いもの。百名山ばかり登るわけではないけど、登った山が百名山だったら、また読み返してみて、また発見すること幾多。今週は大菩薩嶺初登だったので、読んでみた。こんどはウチから歩いて金峰山に行きたくなって来た。でも自動車道は車が怖くて無理だろうなあ。
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コメント

RE: 日本百名山は、やはり何度も読む本です。
yoneyamaさん、こんにちは。
甲府での生活も落ち着いてこられているようで・・・。

写真と同じ本を持っています。
百名山を目指しているということを知った先輩からもらいました。百名山を登っているときは、コースや所要時間ばかり気になってこの本を読むことはなかったのですが、この2年ぐらい読む機会が増えています。これまでとは違った角度から見つめることができますね。

お嬢さんの猫飼いたい運動はその後、いかがでしょうか?
2012/7/30 10:19
RE: 日本百名山は、やはり何度も読む本です。
ナベネコさんこんにちは
今週末ねぶた祭りやって、来週みんなが来ます。大家さんとの話では、「ネコ飼うなら家賃一ヶ月分を敷金に追加(つまり二ヶ月分)でいただけばOK」という話になっています。ネコ臭くなったり爪で傷つけたりするのでそのリフォームでやっぱり家賃二ヶ月分はかかるという事でしょう。敷金は普通に暮らしていれば丸丸帰って来るお金ですから、結構な出血です。
みんなで旅行に行くときも困っちゃうしなあ。と言う感じです。いまはネコを飼うのもなんでもお金がかかって昔とは全然違うんだなあ。
2012/7/30 13:33
RE: 日本百名山は、やはり何度も読む本です。
Yoneyamaさんこんにちは。

遅ればせのコメントになり失礼します。「日本百名山」は中学校のころから愛読しています。Yoneyamaさんが「百名山」を読み返して再発見されていると聞いてとても嬉しく思います。

「百名山」の文章は、単なる紀行文ではなく、といって山の自然や動植物、歴史、地名の由来などの専門的なテーマに深入りするわけでもなく、様々な要素を取り入れながら山の姿を多面的にスケッチしてみせるところにその魅力があると思っています。愛する山々について書いているせいか、なかなか文章も練れていて、私の好きな甲斐駒の章など、昔は暗記していました。

「日本百名山」の功罪については色々議論がありますが、近代登山が日本に輸入されたどこかの時点で、いずれ誰かが書いた種類の本だと思います。そしてその仕事を深田は中々見事にやってのけた。百名山ハンターの方々も、改めて深田の著書を読み直せば、「自分なりの山登り」を深めることができるではないかと思います。

Yoneyamaさんの金峰山の記録を楽しみにしています!
2012/8/12 23:30
RE: 日本百名山は、やはり何度も読む本です。
日本百名山の功罪といっても、「罪人」のほとんどは日本百名山を目次しか読んでいない可能性が大ですね。

金峰山はまだ未踏で、誰も行かない真正面、南面荒川直登ルートを考えたのですが、地図見ただけで考えたのでどうなることやら。
まだ引っ越し片付けで山行けません。きのうようやく全部の荷物が搬入されたところです。
2012/8/13 14:36
RE: 日本百名山は、やはり何度も読む本です。
荒川からの直登ルート、山行計画書を公開されているのを拝見して、登ればさぞ「登った」という感じのするルートだな、と思っていました。私の父が学生時代、金峰山から荒川、金桜神社方面に降りて、甲府駅まで歩いた、という話を聞いたことがありますが、逆に甲府方面から荒川を遡って、というのが金峰山に対して一番礼を尽くしたルートなのかもしれません。また記録を楽しみにしています。
2012/8/21 23:47
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