真夏は赤滝の上部で雪渓の末端に乗りますが、残雪の量によっては、このあたりは大きなクレバスが続きます。その左岸(上流から見て)の高台にあったのが、わずか数張りの指定地でした。
ここから15分ほど雪渓を登ると、石転び沢と門内沢の分岐に出ます。
高校2年の夏、1人で飯豊連峰を縦走したときに、この天場に泊まりました。
http://trace.kinokoyama.net/touhoku/iide71.8.htm
当時(1971年)は、飯豊温泉まではまだ車道がなく、林道終点までダットサンのトラックに載せてもらい、登山道を1時間余り登って、飯豊温泉に着きました。
列車から降りた登山者は100人以上もいた時代でしたが、それぞれのコースに人が分かれ、温泉から3時間ほど登って石転び沢取り付きのこの天場に着いたときは、私1人になっていました。(夕刻に2人パーティーが到着)
生まれて最初の幕営山行、その1泊めを、この指定地で体験しました。
轟々という赤滝の音、対岸の岩壁からは直径2メートルほどの岩が雪渓上にドシーン!と落下し、心細い思いの一夜をおくりました。
写真は、翌朝、石転び沢出合いで。素晴らしい晴天のもと長大な雪渓登りを体験できました。
(現在では飯豊連峰は、朝日連峰と同様に、稜線の特定の山小屋付近の限られた指定地に、幕営は限定されています。)
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