1999年12月4日の日記
福島市から、燧ケ岳が見えることを、確認できました。
12月3日に福島に帰省し、4日、土湯峠から燧ケ岳を肉眼で確認。
昼と夕陽のシルエットとを撮影しました。
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3日(土)は都内も北風がぴゅうぴゅう。仕事を終えて、夜8時に都
心部を車で出発し、東北道を走りました。那須高原サービスエリアは、
気温0度。東の空に、冬の星座オリオンが大きな姿を見せていました。
4日は、「すばらしい天気だよ」という母の声で起こされました。吾
妻山を見ると、一切経山は新雪に輝いているものの、残念ながら土湯
峠、安達太良山には雲がかかっています。この雲では、燧ケ岳は見えそ
うにありません。模様眺めで、まず父の墓参り。阿武隈川の東岸の愛宕
山の展望台から、朝日に照らされた新雪の吾妻連峰を撮影しました。
昼から、とりあえず土湯峠のすぐ下、福島市側の野地温泉(標高12
00メートル)へ向かいました。雲がどんどん切れて、蔵王、栗子、吾
妻連峰、土湯峠、安達太良連峰と、すばらしいパノラマが広がってきま
した。
途中から雪道となり、土湯峠まで登ってみると、磐梯山がここからは
一番、鋭い山容を見せて、ジャーンと大きく目の前にあります。そして
その左に、会越国境の山々が遠望できます。
端正なピラミッド型の山が目立ちます。あれこそ燧ケ岳、と双眼鏡で
確認すると、山頂部の双耳峰がはっきりわかりました。右手には会津駒
ケ岳。燧ケ岳の東には平坦な稜線が続いて、お椀を伏せたような日光白
根山が頭一つ飛び出ていました。
この峠は、ほとんど市境界にあります(すーたんさんのコメント参
照)。目の前には、これより「猪苗代町」の標識があります。すぐそば
の高山も福島市内なので、これで、福島市内から県最高峰の燧ケ岳が見
えることは、まちがいないでしょう。
野地温泉に母と姉をおいて、私は箕輪山の西斜面にできた箕輪スキー
場に「初滑り」に出かけました。峠の会津側は積雪25センチほど。除
雪もしておらず、もうすぐ通行止めとなります。わだちをたどって、車
で10分でスキー場へ。
5日に天候と積雪の具合がよければと用意してきた山スキーで、初滑
りを楽しみました。
箕輪山のかなり上部まで上がるこのスキー場は、土湯峠よりも標高が
高く、会津、越後、日光、那須の山々の展望がすばらしいところです。
朝までの降雪が15〜20センチ加わって、雪質はなかなか。一回の滑
降に10分ほどかかる、長い斜面を楽しみました。
日没間近の午後4時。もう一度、土湯峠へ走って、夕焼けの会越国境
の山々をカメラにおさめました。
夜は、湯量豊富な野地温泉の湯で、体を休め、いま、この報告を書い
ています。
明日(5日)は、天気が崩れるとの予報のようですが、もし外れた
ら、朝の展望をまた見にいきたいと思います。
山の展望と地図のフォーラムにアップしたもの。
写真は追ってアップします。
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翌日のコメント
今日5日は、土湯峠付近は雪、みぞれ、霧雨という天気でした。気温
が上がって、ぐしょぐしょの雪。昨日は、雪質がとってもよかったので
すけれど、今日は展望もだめ、で早々に帰ってきました。
雪道を車で下る途中、箕輪山、鬼面山沿いのブナ林に入って、倒木の
キノコ探しをしてきました。20〜30センチの雪で笹やぶが隠れてい
て、けっこう歩きやすかったです。ムキタケが見つかり、ヒラタケは凍
結状態のがありました。
幕川温泉方面には、太いブナの林があって、すでに除雪もしていなく
て、人も車も入っていません。あの方面や、トンネルで土湯峠を越える
新しい国道沿いの林や林道などは、これから散策するのにいい時期だと
思います。
箕輪スキー場は、横向温泉付近のけっこう広い、立派なブナ林を切り
開いてつくられた様子で、リフトからなかなか枝振りがいい樹木を眺め
ることができました。
ということで、福島市から3、40分の場所に、なかなかいいフィー
ルドが広がっています。
私は、スキーは、うちの二男坊と今は競り合うほど、上達が遅いので
す。それでも、「歩くスキー」方式なら、けっこう楽しめます。
1)距離競技で使われる「クロスカントリー・スキー」(細い板)
2)やはり、踵を固定しないタイプで、片膝を屈曲して曲がる「テレ
マーク・スキー」
3)ゲレンデ・スキーよりやや幅があり、トップの反りが大きい板を
使う「山(マウンテン)スキー」
と、大きく分けて3つのタイプがあります。Sさんが見たの
は、「テレマーク」だと思います。私と家族は、深雪でも行動しやすい
ことや、山靴でもはけることなどから、3)を使っています。1)は、
林道散策や散歩などには、一番向いていて、装備も単純、値段も手ごろ
です。
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