メーター級の生鮭のオスがどかん、と届きました。
物心両面のささやかな支援を続けたいと思ってきたのですが、このとこ
ろは逆に、都会に暮らす私たちが物的支援を受けちゃってる感じです。
せめて、「心」の方は、と思うのですが、こちらも危うくなりかけ・・・汗。
これまでのいきさつは、下記に。
**岩手・国見温泉の湯治のおじさん、「まつも」くれたっけ・・・**
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-18379
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-category-11
岩手・田老の浜のおじさんと再会しました。第5報
http://www.yamareco.com/modules/diary/990-detail-25119
カミさんの実家が北海道ですから、少々の大きさの新巻鮭には驚きま
せん。が、宮古・田老の定置網にかかったこの鮭は、巨大。
なにしろ、通常なら2匹入るケースを1匹で占領したうえに、鼻ツラと
尾を折り曲げて、収まってきました。
その重さにびっくり。
さすがに、おじさんが、「いままで浜で手に入れたなかで、一番でか
い。おまけにオスだから、身がうまいよ!」というだけのことがあります。
シャケはいつもならば、流しの天板の上で、さばくのですが、とて
もそれは無理で、120センチサイズのシンクの底において、解体にか
かりました。
電話口でおじさんは、
「まず、体の表面のぬめりを、しっかりこすり落とせ!」
と言ってきました。
タワシでで、ごしごし。
解体は、手順通りでしたが、新鮮なので、血がたくさん出てきて、身に
付かないように注意して扱いました。
身が幅も広いので、出刃庖丁の刃渡りでは、背中と腹側にいっぺんに
届かず、包丁が腹部にもぐってしまい、手間取りました。
それと骨が太く、エラが固く、頭もがっちりしていて、力を込めてさ
ばききりました。
ルイベ用、ちゃんちゃん焼き用、塩焼き用、アラ、等々に分けて冷蔵庫へ。
今夜は、次のメニューでした。
越後・村上風の鮭の焼き漬け。(写真)
白子のフライ、かぼすのジュースふりかけ。(写真)
アラ骨ごと圧力鍋で加熱した、鮭アラのフレーク。
ご家族も、船も、家も失って、田老のおじさんは、海に出たくないと
言っていました。が、船を入手し養殖を再開できる可能性がわずかに見
えてきて、最近では、海の仕事を再開するかどうか、迷う気持ちを電話口
で伝えてきたりしています。
家を失っているので、作業場所も道具も、船を陸に揚げる機械もなく、
まだまだ今後は見えません。
週1回、話し相手になれる程度ですが、気持ちを一歩一歩前にすすめ
ていく様子を、ゆっくりじっくり見守っていきたいと思います。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する