馬の背で決死の救出〜双六-槍-北穂-奥穂-西穂〜

2017年09月24日(日) 〜 2017年09月26日(火)

• GPS: 31:44
• 距離: 44.8km
• 登り: 4,860m
• 下り: 4,004m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:31
• 休憩: 2:13
• 合計: 11:44

3:15 スタート地点
3:40 3:44 新穂高登山指導センター
3:47 3:47 新穂高温泉バス停
3:56 4:01 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
4:15 4:16 お助け風穴
4:29 4:29 中崎橋
4:39 4:39 笠新道登山口
4:51 4:57 わさび平小屋
5:15 5:15 小池新道入口
5:54 6:11 秩父沢出合
6:21 6:21 チボ岩
6:37 6:37 イタドリが原
6:59 7:02 シシウドヶ原
7:42 7:55 鏡池
7:57 8:02 鏡平山荘
8:41 8:49 弓折乗越
9:08 9:08 花見平
9:20 9:21 くろゆりベンチ
9:47 9:47 双六池
9:52 10:10 双六小屋
10:42 10:42 双六岳巻道分岐
10:45 10:45 双六岳中道分岐
11:26 12:16 双六岳
12:31 12:31 中道分岐
12:52 12:52 丸山
13:29 13:31 三俣蓮華岳
13:45 13:45 三俣峠
14:47 14:47 双六岳中道分岐
14:59 双六小屋

2日目

• 山行: 11:07
• 休憩: 1:49
• 合計: 12:56

3:13 双六小屋
3:43 3:44 樅沢岳
6:20 6:20 千丈乗越
7:07 7:12 槍ヶ岳山荘
7:28 7:29 槍ヶ岳
8:03 8:13 槍ヶ岳山荘
8:22 8:23 飛騨乗越
8:38 8:40 大喰岳
9:05 9:11 中岳
9:45 9:48 天狗原分岐
10:05 10:05 南岳
10:11 10:14 南岳小屋
11:33 11:35 長谷川ピーク
12:53 13:01 北穂高小屋
13:02 13:16 北穂高岳(北峰)
13:07 13:16 北穂高小屋
13:17 13:17 北穂高岳(北峰)
14:57 15:07 涸沢岳
15:26 16:00 穂高岳山荘
16:00 宿泊地

3日目

• 山行: 6:04
• 休憩: 1:25
• 合計: 7:29

4:55 宿泊地
5:21 5:27 穂高岳
5:56 5:56 馬の背
6:09 6:17 ロバの耳
6:25 6:38 ジャンダルム
7:27 7:41 天狗のコル
7:56 7:56 天狗岩
8:10 8:11 逆層スラブ
8:29 8:30 間ノ岳
8:59 9:00 赤岩岳
9:16 9:25 P１
9:31 9:33 西穂高岳
9:52 9:53 チャンピオンピーク４峰
10:05 10:06 ピラミッドピーク
10:29 10:30 西穂独標
10:56 10:56 西穂丸山
11:13 11:39 西穂山荘
12:02 12:03 旧ボッカ道分岐
12:24 西穂高口(千石平)

天候

快晴！快晴！快晴！！

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

新穂高第3駐車場に3時に到着するも満車…
即あきらめ、鍋平駐車場に停め、いきなり下山…

9/24 3:46

約30分かかって新穂高登山指導センター
登山届を提出し出発！

ひたすら左俣林道を歩きます。

9/24 5:13

明るくなっても歩きます。

小池新道登山口

9/24 5:26

ようやくここから登山道。

9/24 5:55

槍！

9/24 6:06

明日、目指す稜線。

9/24 6:37

イタドリガ原を越えたトコ。

9/24 6:59

シシウドヶ原
ここから少し勾配がきつくなります。

9/24 7:44

鏡池
逆光だけと逆さ槍も見えました！

9/24 8:02

ひょうたん池
こちらは順光で逆さ西鎌尾根と弓折の稜線が美しい！

9/24 8:49

鏡平から弓折乗越まで西に巻きながら登ってきました。

9/24 9:05

少し進むとアルプホルンの音色が…
双六小屋さんの粋な演出。
「よかったら吹いてみますか？」
×○〜■▽〜♪×Д□〜
世の中、甘くないです…

9/24 9:11

少しだけ冬毛の生えた雷鳥さんがお出迎え！
衣替えの準備も万全のようです。

9/24 9:43

双六の広いカールにやってきました。

9/24 9:47

双六池。
振り返れば遠くに笠が岳。

9/24 9:51

今晩のお宿　双六小屋　到着〜
まだ10時前だけど受付。
「今日は布団を干していますのでフカフカの布団で休んでいただけますよ〜♥」
受付のお姉さん　ミシュランガイド★★★の対応！

9/24 10:42

荷物をデポして双六〜三俣蓮華へ。

9/24 10:52

槍と北鎌尾根と草紅葉。

9/24 11:04

この景色に会いたかった〜。

9/24 11:27

双六岳頂上。
けっこう広いです。

9/24 13:11

三俣蓮華岳。
他に「蓮華」と名のつく2,000m超えの山は？
小蓮華山、蓮華岳です。
（※当社調べ）

9/24 13:31

鷲羽岳〜水晶岳

9/24 14:45

ホシガラスの着陸と紅葉。

9/24 15:27

疲れました。さっさと呑ませて下さい。

9/24 17:05

天ぷらはそうめんの汁をつけてお召し上がりください。
抹茶塩もあります。

9/25 3:14

若干1名のイビキ（爆音！ハンパないです＃）で相棒眠れず…
横になっているだけでは時間が　もったいな〜い　ので爆音爆睡者をたたき起こし、予定を早めて出発！

9/25 4:44

槍の穂先から繋がる北鎌尾根のシルエットが美しい！
光っているのは明けの明星？
槍ヶ岳山荘の照明でした。

9/25 4:59

明るくなってきました。

9/25 5:02

硫黄乗越

9/25 5:25

朝焼けに照らされ紅葉が美しい！
以下同文！

9/25 5:28

〃！

9/25 5:47

朝日に奥穂が輝き始めました。

9/25 5:47

笠が岳にも！

9/25 6:12

千丈沢乗越
ここから槍ヶ岳山荘までコースタイム90分。
近いようで遠い。

9/25 6:13

振り返れば遠くに野口五郎さん
いつかライブコンサートに行きたい。

9/25 6:52

歩いてきた西鎌尾根と影槍

9/25 7:08

美しい形の常念岳と遠くに八ヶ岳連峰

9/25 7:08

デポしてアタック！

9/25 7:19

小屋泊の方々が各方面へ出発したあとでしょうか？
この時間帯は渋滞なしで快適です。

9/25 7:28

アドレナリン全開！

9/25 7:32

頂上には先着2名のみ。
撮影の順番待ちなし。

9/25 7:35

渾身のポージング…
あごが出て足が上がっていません…
こんなことをやっていてもブーイングなしです。

9/25 7:37

南はこれから目指す稜線

9/25 7:41

東に目を向ければ逆光で見にくいけど富士山

9/25 8:15

名残惜しいけど大キレットに向け出発。

9/25 8:15

太陽高度があがって富士山が見やすくなりました。

9/25 8:23

飛騨乗越から大喰岳への稜線。

9/25 8:33

何度も振り返ります。

9/25 8:39

大喰岳
オジサン！邪魔〜
槍様が見えません＃！

9/25 9:07

中岳
オジサン！邪魔〜
大喰岳が見えません＃！

9/25 9:08

南岳小屋が小さく見えます。

9/25 9:46

左から中岳、大喰岳、槍ヶ岳
中岳もスタイルいいです。

9/25 10:02

南岳
道標ぼちぼち更新してください。

9/25 10:26

南岳小屋から大キレットへ少しだけ登り

9/25 10:28

さ〜大キレット！

9/25 10:40

いきなり奈落の底へって感じです。

9/25 10:52

あんなところを降りてきた。
昨年はガスで何も見えなかった…

9/25 11:13

アップダウンが続きます。

9/25 11:16

何度見ても「茶」に見えます。

9/25 11:16

けっこう膝に堪えます。

9/25 11:19

少しフラットになりますが、こういう場所の方が油断して危険かも。

9/25 11:31

Hピークへの最後の登り
「Hはまだ？」
一線は越えていません…

9/25 11:31

前回の「忘れ物」意外と小さい。

9/25 11:33

この表示場所。前回のガスガスの中で見逃したのも納得！

9/25 11:32

Hピークから歩いてきた南岳方面を振り返ります。

9/25 11:35

下ります。遠くに笠ヶ岳。

9/25 11:37

無事Hピークを越えました。

9/25 11:42

A沢のコルへ下るだけかと思いきや登りもあります。

9/25 11:43

で〜ん　とそびえ立つ長谷川さん。

9/25 11:48

A沢のコル
忘れ物が見つかった後の微笑。

9/25 11:49

おなじみのデッキ。

9/25 11:57

長谷川さん尖ってます。
ひょっとして高校時代はモヒカン？

9/25 12:18

いよいよ飛騨泣き
腿、ふくらはぎも限界で泣いています。

9/25 12:44

ここからが長い…

9/25 12:44

奈落の底から這いあがると…
ご褒美に槍様が見えます。

9/25 12:57

わかっているけど…
長い…

9/25 13:17

やれやれ…
本当に200m？

9/25 13:17

更に進むか？北穂高小屋の天空のカフェでまったりするか？
さ〜どうする？
行くっきゃないでしょ！
この後、何も考えず先行者に追従しルートミスで涸沢方面へ。
登り返しで10分ロス…

9/25 13:37

前穂〜奥穂の吊り尾根の画。

9/25 14:25

北穂〜奥穂の足がつりそうの画。

9/25 14:37

弱音と共にガスが湧いてきました。

9/25 15:01

涸沢カール。

9/25 15:15

なんとか今日のお宿に到着できそうです。

9/25 17:37

夕食前にジャンを拝みます。
外は寒い。

9/25 17:43

穂高岳山荘の夕食は質もボリュームも
ばっちぐ〜
食堂は3回転の2回転目でした。明日のジャンは混雑かな〜…

9/26 4:43

午前4時ごろから皆さんゴソゴソ…
皆さんジャンでしょうか？

9/26 5:15

ロックオン！

9/26 5:22

奥穂で祈願して・・・

9/26 5:39

馬の背へ！

9/26 5:42

余裕？
の笑顔でしたが…

9/26 5:44

このアト胸ポケットにしまったハズのスマホがスルリと
「ヴぁ〜〜！」飛騨側へ約3m滑落
なんとか岩と岩の隙間に留まり、シンディが決死の覚悟で救出してくれました。感謝、感謝！

9/26 5:44

スマホを取り戻してガッツポーズ？

9/26 5:48

やっぱりすごいところです。

9/26 5:48

槍を眺める余裕はありません。

9/26 5:48

けど…ガッツポーズ。

9/26 5:49

上空のハエのような音は何？
気にして見上げて、おっとっと油断大敵…。
頂上の人たちがドローンを飛ばしていました。

9/26 5:53

朝日を浴びる挑戦者の画。

9/26 6:04

ルートはどこだったっけ？

9/26 6:11

鎖はあるけど…
高度感はんぱねぇ〜

9/26 6:15

岳沢と梓川。

9/26 6:27

今回はジャン直登にチャレンジ。
先行者のアドバイスがなかったら無理でした。
無謀なチャレンジ(猛反省）

9/26 6:27

直登上部から槍。

9/26 6:29

ジャンダルム　3163m

9/26 6:32

ムルダンャジ…m3613…
エンジェル裏向き！

9/26 6:34

これも…

9/26 6:52

間ノ岳、焼岳。

9/26 7:07

ルンゼの下り

9/26 7:10

遠くに雲海

9/26 7:14

天狗のコルへの下り

9/26 7:38

天狗のコル
岳沢からのシニア団体が大勢いらっしゃいました。
これから奥穂に向かうとのこと。
すれ違い大変そう…

9/26 7:57

天狗岳

9/26 8:09

逆層スラブ
乾いていても滑ります。

9/26 8:31

間ノ岳
頂上に標はありません。
巻き道沿いにペンキマークのみ。

9/26 9:02

これから下り基調のアップダウンが続きます。

9/26 9:31

余裕が出てきましたが…

9/26 9:46

ピーク越えが続きます。

9/26 9:46

小さく岳沢小屋が見えます。

9/26 10:21

笠ヶ岳をバックに独標。

9/26 10:54

焼岳と霞沢岳
そして紅葉（黄色中心）

9/26 10:54

右から笠ヶ岳、錫杖岳、大木場ノ辻。

9/26 10:59

明神岳方面。

9/26 11:04

前穂がまだ確認できます。

9/26 11:14

ご〜る！（その1）

9/26 11:20

西穂ラーメンはやっぱり「味噌！」
※醤油もあります。
（個人的感想です。味覚には個人差がありますのでご注意下さい。）

9/26 11:21

500mlエネチャージ
この時点で帰路の運転手決定！

9/26 12:21

ご〜る！（その2）

9/26 12:46

ロープウエイの車窓から。
中腹も紅葉間近。

9/26 13:10

ご〜る！（その3）
無事でなによりでした。

撮影機器：

EOS M CANON

OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough オリンパス

感想

kato62228

当初の予定は、「双六＆槍＆昨年の雨とガスの大キレットリベンジ」をこなし、白出、右俣林道経由で新穂高へ戻る予定でした。
行程を進めるうちに「最終日は、あのゴツゴツの白出のガレ場を下って、さらに右俣の林道歩きかぁ〜つまらんなぁ〜」と自問自答。
ところが、
　2泊3日の長丁場に備え極力軽量化に努めたこと、
　初日・2日目とも晴天であったこと、
が幸いし想定外の時間短縮で距離を伸ばすことができました。
さらに3日目の天気予報もズバリ晴れ！
「これはもう行くっきゃないでしょ！」とfw1518さんも禿同。最終日は奥穂〜ジャンダルム〜西穂経由で下山することに。
体力的には厳しかったですが、アドレナリンの分泌？にも助けられ北アルプスプレミアムコースを2泊3日で経験でき大満足の山旅でした。
〈ご参考に〉
※双六小屋は物心共に大満足の山小屋でお勧めです。
※北穂高岳頂上直下に涸沢方面と奥穂方面との分岐点がありますが、道標の文字は上り側からしか確認できず涸沢方面へ下ってしまう間違いをおこしやすいので要注意です。
※ジャンダルム直登は先行者のホールド箇所のアドバイスがなければ無理だったかも・・・途中でフリーズしてしまいました。
安易に「行けそう・・・」の考えは危険です。反省。反省。

fw1518

「双六岳に行きません？」ずーっと見たかった絶景。師匠は今『ハーレー』に夢中で誘ってもスルーされる始末。
ということで今回もシンディと決行。これが良かったのかいけなかったのか、かなりハードな山旅となってしまいました。
初日は自宅を23時に出発し、新穂高の駐車場難民になりながらも鍋平に駐車し、すぐに出発。午前のうちに双六小屋到着し、休む間もなく三俣蓮華岳往復しました。そしてしばしの絶景に感動し小屋の対応にも大満足でした。今まで泊まった小屋の中でもベスト1では？
そしてやりすぎだった2日目。
当初の計画では北穂高岳山荘の『天空のカフェ』でまったりするつもりが「穂高岳山荘まで行く？」とシンディの悪魔のささやき。行動食だけで昼メシもろくに食べずシャリバテと感じながらも「行きましょう」
コレがいけなかった。今回の山旅で『北穂〜穂高岳山荘』が一番辛かった気がします。大キレットよりも大変でした。
宿泊した穂高岳山荘は月曜日にもかかわらず大混雑。みなさん仕事はいいんでしょうか？（自分もだけどね）
そして3日目。奥穂高岳を難なく超えいよいよ馬の背。ここでまさかの事件が！
「あぁ〜〜〜！」胸ポケットからスマホが転落！待ってくれ〜と思いながらもとても手が届かないトコロへ。それでもなんとか岩の間に留まっているようで「決死の覚悟で取りに行くか？」と自問自答をしオロオロしていると、先行しているシンディが迷いもなく突入。このヒトの神経はどうなってるんでしょ？間違いなく3本は切れてます！
この先は絶対落とさないようスマホをザックに仕舞い、まだまだ続く危険な箇所をこなして西穂山荘に無事到着。ここで食した『西穂ラーメン（味噌）と缶ビール』の味は忘れられません。
でもこの2泊3日の山行の中で、3日目が一番余裕があった気がします。（スマホ救出を除いて）
さて、次はどこ行こう・・・