初めての表銀座縦走。ついでに38年ぶりの槍穂縦走


- GPS
- 31:47
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 3,532m
- 下り
- 3,474m
コースタイム
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 3:49
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 10:29
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:45
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:38
天候 | 9月3日(火):午後曇り 9月4日(水):午前晴れ、午後曇りのち一時雨 9月5日(木):午前晴れ、午後曇り 9月6日(金):午前晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿駅8:00発 →(あずさ5号)→ 穂高駅10:59着(チケットレス割引6,960円) 穂高駅11:10発 →(中房線乗合バス)→ 中房温泉登山口12:05着(予約不要、1,500円) https://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html <復路> 上高地 →(さわやか信州号)→ 新宿 158号線の事故渋滞と岡谷JCT手前の工事渋滞で、到着が3時間20分遅れた(泣) |
コース状況/ 危険箇所等 |
中房温泉登山口に登山ポストあり(私はコンパスでネット申請) <トイレ> 中房温泉登山口と合戦小屋にトイレ棟あり。以降は各山小屋のみ <水場> 中房温泉のトイレ棟の横の流しの水を汲める。しばらく水を流して冷たくなったら汲むとよいとのこと(中房温泉のスタッフ談) 合戦尾根は第一ベンチの下の沢にも水場あり 以降は水場がないので、各小屋で調達すること パノラマコースの奥又白側の沢はすべて枯れていて水は汲めなかった <コース状況> 登山口から燕山荘: 合戦小屋の少し上まで急登が続く(北ア三大急登の一つ)。樹林帯で暑い。その先は傾斜がやや緩くなり尾根を歩く。風はあるが日差しに晒される 燕山荘から大天井ヒュッテ: 喜作レリーフ手前と、その先の大天井岳トラバース路に鎖場などがあるが、慎重に歩けば難しくない。大天井岳山頂へ向かう場合は、喜作レリーフ先の分岐から常念方面のパノラマ銀座へ進んで大天荘まで行く(おいしいカレーあり) 大天井ヒュッテから西岳: 何度もアップダウンはあるが、槍を眺めながら歩く快適な登山路(ガスらなければ) 西岳から槍ヶ岳山荘: 水俣乗越までかなり標高を下げる。東鎌尾根は木段や鉄梯子の連続。ヒュッテ大槍から先はヘルメット推奨。穂先の真下を通過(鎖場などの岩場もあり) 槍ヶ岳山荘から南岳小屋: アップダウンを繰り返しながら天空の尾根を進む。抜群の眺望 南岳小屋から北穂小屋: まずは劇下り。鎖や鉄梯子多数。先行者や反対から来る登山者に配慮すること(落石の直撃リスクが無くなってから通過すること) 鞍部から大キレット方面へは厳しいアップダウンが続く。核心はHピーク(長谷川ピーク)。反対側からの登山者がいないことを確認して突入すること(途中でのスライドはほぼ無理) Hピーク終了後の鞍部手前で休憩し、体調を整えて北穂の岩稜に取り付く(北穂小屋まで約200mの高度)。高度感のある登攀を進むと飛騨泣きの難所が現れる。飛騨泣きを通過したところで休憩して最後の登りに備える。ほぼ中間点で、残り約100mの標高。その先は途中でゆっくり休憩する場所はない 北穂小屋から穂高岳山荘: 大キレットに比較すると難易度は下がるが、事故の多いルートが続くので要注意。最後の涸沢岳への登りは急な斜面の鎖場を延々と登る。休憩して体調を整えてから取付くこと。急登が終わると涸沢岳の手前のピークに出る。山頂を踏んでから穂高岳山荘へ向かう下りはごく普通の登山道 穂高岳山荘から涸沢: 涸沢へ向かうザイテングラートにも鎖場や梯子の岩場の通過がある。気を抜かないように。ザイテンの難所が終わってしばらくすると、涸沢小屋と涸沢ヒュッテへ向かう分岐がある。涸沢ヒュッテへ向かう登山路は良く整備されたショートカット 涸沢からパノラマ経由で上高地: 名前につられて安易にパノラマコースに進まないこと(進入路の分岐に熟達者向けのコースとの注意看板あり)。最高点の屏風のコルまでは小刻みにアップダウンを繰り返して標高を上げていく。登山道の崩落によりステップ幅の細い箇所が多い。ロープなどが設置され良く整備されているが、2−3カ所において欲しいところにロープがない。屏風のコルからはひたすら下り。特に難所や危険個所はない |
その他周辺情報 | コンビニ: 穂高駅周辺にはないので、事前調達すること 上高地の日帰り温泉:時間的な制約が課題 以下のURL参照 https://www.kamikochi.or.jp/enjoy/public_baths/ 小梨の湯:河童橋から約10分 14:00〜18:00(日曜、祭日、最盛期は12:00〜)、1,000円 上高地アルペンホテル:河童橋から約10分 9:30〜12:00(受付終了11:30)、1,000円(フェイスタオル含む) 上高地インフォメーションセンター:今回利用 8:00〜17:00、500円、湯舟や洗い場はなくシャワーブース2つのみ。シャンプーと石鹸は各50円、20分をめどに終える |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
「表銀座」という名前だけで若い頃は敬遠してきた気がする。当時は若気の至りで斜め上から目線で見ていたかも。百高山などを目指す過程で部分的には歩いていたものの、歳を取って素直に歩き通してみたいと思いはじめ、今回やっと実現できた。想像以上に東鎌尾根はきつかった、というのが率直な感想。槍に続く登山道はどこも厳しいな・・
一方、槍穂の縦走路を最後に歩いたのは29歳の独身最後の夏だった。10代、20代の頃は、槍に登ったらセットで大キレットを歩く、というような感じだった。四半世紀を過ぎて57歳で本格的に山を再開し、いつか再訪しようと思いながらも、百名山や百高山を優先したため、なかなか実行できなかった。今回やっと大キレット再訪の念願が叶い万感の思いだ
Hピークを過ぎて北穂小屋へ至る登りは、若い頃とルートが変わっているように思ったが、気のせいかな? 特に北穂小屋直下の登りが若い頃のイメージと違うような・・。もっと高度感のある垂直に近い登攀だったようなイメージなのだが、きっと歳のせいによる記憶の変質だろう。何せ38年ぶりのキレットなので
最近、山では行動不能や転倒・滑落事故による救助要請が増えていて、「体力や技術に見合った登山をするように」と注意喚起されている。ロングの縦走や難易度の高い山行はそろそろ自重した方がいいなと思っている
と言いつつも、ストックされている山行計画は、3泊4日から5泊6日程度のものばかり。晴れ予報しか山に行かないポリシーなので、なかなか実現できる天候の巡り合わせがこない(笑)。今回は2日目の午後に久々にレインジャケット・パンツを着て歩いたが、概ね天候に恵まれて計画を実行できた。本当に山の神様に感謝感謝だ
今後については、天気予報的にも体力的にも、もう少し計画を短縮してチャンスを窺うことにしよう
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