何なのだろう、この肌合いの良さは。
加藤泰三(1911-1944)は東京藝大の彫刻科卒ということで石井鶴三に師事した、とある。
石井鶴三は日本近代洋画家として有名な石井柏亭の弟で、相撲好きでそんな図案の木工作品を残していたと記憶する。確か平櫛田中の作品と一緒に15年程前に東京で観た。
その石井は泰三の父である加藤景雲(1874-1943)に木彫を学び(洋画は不同舎の小山正太郎に習ったとな!)、その景雲は高村光雲門下なので、息子高村光太郎との詩作での関連は無いのかしら?
光太郎(1883-1956)も藝大彫刻科だったが、入学年がそれぞれ1897年と1930年なので、泰三とは一世代以上違っている。因みに猫の彫塑で有名な朝倉文夫(東京藝大彫刻選科)も同年生まれの1883年生で、共に当時の日本美術界の重鎮だったとある。
で、加藤泰三「霧の山稜」なのだが、山に行ってもいいというのに行けないこの私個人の今の状況下で、秋の夜長に読むというのがまた何とも良いのデス。
上田哲農と同年生というのもいやはや何と申しましょうか。
加藤泰三「霧の山稜」ウチにもありますよ。戦没した登山家の名画文集として読みましたが、そんな彫刻家、洋画家、詩人関連の受け継ぎがあったのね。皆知っているわけではないけれど。ウチの一冊は原真さんからの形見分けです。
お持ちでしたか。それも原真モノとは!
一度、yoneyamaさんの本棚をみせて頂きたいと思っています。
長野は上田市に、有名な戦没画学生慰霊美術館「無言館」(未訪問)がありますが、加藤泰三もそのカテゴリーに属する人です。そこには収蔵作品は無い模様ですが。
なお、そんな一風変わった趣向の美術館を設立した窪島 誠一郎氏の父親は小説家の水上勉で、幼少時に別離し後再会するという曲折の人生を負った方の様です。
朝倉文夫の朝倉彫塑館は、ネコ物好きには堪えられない作品が幾つもあります。15年前の記憶ですが、彫塑館は実に好ましい雰囲気の場所でした。有名なのを一個載せました。
朝倉は東洋ランの栽培や活け花、盆栽などにも造詣が深いようで、センスあるなぁ。
朝倉文夫彫塑館、靴下着用をお願いします。というのがおもろいですね。
首を掴まれぶら下がるネコのヘンな顔、半分持ち上げて足れた手の形など、何かデザイン化できないかなあと僕も常々思っています。
これ、デッサンするのにネコモデル、苦労したと思うよ。
台東区ならそのうち見に行けるかもしれません。
彫塑館は是非! yoneyama画伯の猫画力も向上する事請け合いダス。
石井鶴三美術館、無言館共に上田市にあり、夏に高速道で破裂した場所が近くなのは偶然か?
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