CDで!
この新世紀に何を今更。。。。
自宅から会社まで14.8km、信号機は12基という少なさで、6(-7)-8基無信号間の長〜い田園風景を眺めながらの運転時に大音量で聞く音楽は喩えようもなく心地良い。
10年程前に我が国ではジャズ鑑賞の世界でピアノトリオというフォーマットが特別持て囃された時期があった。
ヨーロッパはもとより「えっ、そんな国にジャズがあったか!(当たり前だ)」といった東欧の小国や南米、オーストラリアやロシアからもピアノトリオのディスクがニシンの様に極東の島国に押し寄せてきたことがある。多分に日本からのオファーに応えた匂いがしたが。
日本特有の世界的人口密度の高さによる住宅事情や配慮から、ラッパやサックスの入った所謂「管入り」ジャズよりも、音量を上げても隣家から苦情の来ることの少ないピアノトリオやジャズボーカルが大層好まれるようだ。今でもその傾向はあるも、廃盤市場のあの一時期の異常な高騰振りは収まった模様だ。
私も御多分に漏れず、周囲を気に掛けた音量でこれまで聴き続けてきたディスクを改めて音量上げて再聴するに、印象が随分と変わることに正直驚いた。
「一体、今までの聴き方は何だったのだ!」
大して印象にも残らずショボイと思っていたそれら音楽は、実は聴く側のこちらが製作者側の意を汲んで聴いていなかっただけのことなのだ。
アルトサックスの残響、ピアノの打鍵の強弱、トランペットの息遣い、ライブ録音の聴衆の嬌声やロックグラスの氷の解ける音、将又無音の”間”の取り方の意味についても演奏者達の意図が解かるような気がしてくる。キースジャレットやバドパウエルの唸り声については・・・・・ですが。
今日も明日も明後日も、仕事も家庭もフルボリュ〜ム!!!
選盤は別段、秋らしくもないデスが。
何十枚もあるレコードとオーディオセットは、前の前の家(函館)までは居間にあったのですが、みんなのいる部屋で聞くにはボリュームを抑えざるを得ず、小さめにならしていても、かみさんはよくしゃべるし構わず話しかけてくるから聞こえないし聞き取れないので、やっぱり聞けない。今の家では二階の山倉庫部屋で、山道具の整頓中に聞くくらいのもんです。
いまや大音量で好き勝手聴けるのは、車の中ぐらいかもしれません。信号待ちが多いとそれもちょっと。今時は耳フォンの人が多いようですが、あれは難聴になりそう。
昔はダート走ると、CDの音がよく飛びましたが、今はずいぶんいいのかな。近頃は、スマフォに入れた曲をブルートゥースっていう1m以内でやりとりする無線で車にくっつけたFMトランスミッターていうのに飛ばし、それが数mだけ飛ぶFM電波にして、カーラジオで再生、という手があるんだよ。CD50枚くらいはいっちゃうんだよ。驚きましたよ。
このまえ村上春樹の人生相談本を読んでいたら、「主人がジャズのレコード収集で置き場所も無いのに買い込んできて困る。村上さんのせいです。謝ってください」というのがあり、「それは多分私のせいです。あれは癖になるんです。深くお詫びします」と神妙に謝っていました。謝るしかないよなあ。
yoneyama様
カミさんの件には、ウチも同じなだけに笑ってしまったよ。
大音量で聞くならカーステレオ、というのは村上文で読んだことがあって、デートには向かないがそういった環境下で聴くに推奨するビッグバンドレコードが氏のジャズ関連の本に挙げてあって、カセットテープに落としてそれを聴いてみたらノリ乗り過ぎて首を痛めたことがあり〼。
ブルートゥースは辛うじて使っていましたが、これだけの為に携帯を所有するのには未だ抵抗しております。
耳フォンして運転は、自転車はじめケシカラン!
村上春樹はジャズをはじめ膨大な量のレコードを所有している模様で、アメリカ滞在時に日本では考えられない位安く(それもオリジナル盤を!)ウハウハ買った話や、スウェーデンくんだりまで行ってストックホルムで何していたかといえば中古レコード屋のバックヤードで店主とジャズレコード談義だけして帰国した話とか、微笑ましいものがあります。
ウチの子供たちは、ジャズと神社と山登りに興味を示さない、というよりは「え〜、ジャズ厭〜っ」「また神社〜?、もうっ!」とか「二人で行ってきて」とか言われ〼。
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