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というよりも、この雑誌は「折に触れ手に取れる」ような雑誌を目指しているのではなかろうか、と思う。
随分と歴史ある雑誌の様で、かくいう私もそうも昔からは読んでいるわけでもないが最新の林業情報（主にソフト面）満載で非常に有用であるため、楽しみつつ勉強の為に目を通す。
併読する姉妹誌の「林業新知識」は実践向きの情報（ハード寄り）が毎月盛られ、ハードゆえの写真をザーッと見て読了する感じ。30ページに満たない冊子だが、如何せんB5版で携行にはちょっと・・・・。
そこへいくと「現代林業」誌は、毎号80ページ程度のA5版で、作業ズボンの横ポッケにも畳んでシュッと入る手軽さがあり、さりとて中身は赤鉛筆を耳に挟んで線引きしたり脚注付けて朱書きしたりとジックリ読み込むべき内容を有している。仕事の合間によく手に取る。既刊号を遡り読みさせるところが、情報誌としての価値だろう。
20年前に外国をブラブラしていた頃、安宿のドミトリーや屋上のカウチで文庫本を読んでいると同宿のウェスタン(西欧人)が興味深そうに尋ねてきたものだ。
「それは日本のペーパーバックpaperbackか？小さくてイイな。どうやって読むんだい？」
「上から下、右から左へ読むんだぁよ」
確か2，3度同じような問い掛けに会ったと記憶する。
連中はガタイがいいので背負っているバックパックはデカいし(快適さ最優先で軽量化に頓着しない傾向がある)、手にしているペーパーバックも分厚くて嵩張ってデカい。そもそも手もデカイが。そういえばロンプラLonely Planetもその系統だ。
そこへいくと、日本の文庫本は極めて優秀と言うか、旅をするのにこんなにも携行に適した文化的アイテムも無かろう。情緒もある。日本が世界に誇るモノの一つに違いない。完成されている。
工業デザイナーの故秋岡芳夫氏は著書で、「日本人にとってのいい器とは、手や唇とのなじみがいいもの」といい、器に限らずモノには日本人にとっての(軽量化へ向かった先の)適正サイズ適性重量があり、それに従ってモノづくりが伝統的に為されてきた、と説く。
Kindle？ 知らんな。
ユーラシアの旅行者同士で交換され廻し読みされた「旅する文庫本」というのが当時あった。金子光晴、小澤 征爾、湯川秀樹、漱石、谷崎、、、。
西へ、東へ。
さて、当初の「現代林業」だが、林業に係る全国の女性が表紙を飾っており、毎号これが楽しみの一つなのだが、
「おわっ、カワイイやんっ」� �
「まぁ、いいか・・・・・」��、
「・・・・・・、、、、、」��
という割合なのが玉に瑕。
近年の山ガールのレベル急上昇振りに比べると、林業界はまだまだ途上、、、、。
現代〇〇とか、近代〇〇と云う雑誌名は惹かれますね。近代盆栽、近代麻雀、近代将棋・・・。現代農業はたまに読んでいます。
現代はわかるけど、近代はなんででしょうね。中世世界に決別する心意気でしょうか。
盆栽の先輩が、近代盆栽を「キンボン」と言っていました。この表紙にも現代林業の横にGRとかいてあるのがカワイイですね。
欧米人の持ってる本はゴツくていけません。僕も文庫本、新書本愛好家です。
現代農業、手に取りますか。あれはサイズはいいけど分厚いものでしたね、確か。薪ストーブ特集がヨカッタ。盆栽もまだやってますか？
こんにちは。
Lonely Planet、分厚い西ヨーロッパ版(今はこんな
言い方するのかな）をオーストラリアの旅行者が必要なページだけをガサっと破って使っていたのを思い出しました。
違うオーストラリアの女の子に何人かの手を渡った年季の入ったコメント入りのLonely Planetをもらいました。
「あ〜こういう物への愛着が日本人とは違うのかなぁ」とその当時思いました。
懐かしく思い出したので思わずコメントしました。
kamehiba様
御返答遅れてスミマセン。西ヨーロッパ版は、数あるロンプラの中でも足に落としたら痛そうな程に分厚そうですね。破って使うところがオージーらしいというのでしょうか？
西への移動中に出会った日本人旅行者に、通過時に使用したロンプラ(旅のコメント入り)を自国に愛着をもって送り返して旅の記念にしていたカメラマン氏がおりました。
かつてのロンプラには「地中海周辺国集」だとか「南ユーラシア集」だとか、貧乏旅行者の”痒い”ところに手が届く、不思議な編集版があったもので、私も未だに記念に持っております。
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