ただ、それがどこだか突き止められない。
検索かけても画像として当てられず、そうなると行ったことのあるソレらしき施設を一つ一つ訪問して潰していく他ない。
ということで、円空関連で絞り込んで訪れた三件目の施設で、一〇年前の記憶を呼び戻すことができた。こういうのは実に嬉しい。
その場所とは、円空仏の展示のある「円空ふるさと館」併設の「美並生活資料館」の一室で、木地師の生活を展示した部屋にある。
移動を前提とした掘立小屋に、作業部屋と寝部屋とが仕切られてちんまりと収まっている。特に惹かれるのが枕二つ並べた右の寝部屋で、その「ちんまり」具合にハートを鷲掴みにされる。
おっ母ぁが紐引いて轆轤をまわし、お父ぉが鑿当て轆轤を挽く。一日の仕事を終え、飯食って茶飲んで小椋夫婦揃って草臥れてくっついて寝る。堪らなく好ましい生活だ。そんな生活を志向する片鱗が、私の心の片隅にあるのだろう。
しかぁし、ウチのオッカァは身長170cm越え(自称169cm)なので、このコンパクトな部屋には収まり切りはしない。
遠からず、自作してみたい。
木地師は木を刈り、刈りすぎないよう場所を変えて、生涯漂白生活だったそうですが、こんな住宅だったのか。作業場と寝部屋が分かれているのだ。材料は、葦でしょうか?
生活がちょっと落ち着いてきて(以前と比べれば、というレベルですが)欲が出て、さあ何がしたいと自分に問いかけてみると、小屋を作ってみたいと思うようになりました。
西丸震也著「山小舎を造ろうヨ―少し人生を考え直したい人に (中公文庫)」の、待庵より方丈よりも小さな2畳程度の部屋に薪ストーブも入れて、いってみれば掘立小屋です。それで思い出したのが件の小屋です。
山地で葦は見掛けないので、本来の材料は違うのでは?というのが私の見立てです。軽いので平地から持ち上げるのかもしれませんね。
建てたい小屋では簡易な基礎は打ちたいので、「掘って立てた小屋」とはカテゴリーが違うか。
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