同じやうな匂いがした。
イヤな「臭い」なのではない、惹かれる「匂い」なのだ。好意を含んで。
ただ、煙草を嗜む方だったので、青臭い貝を想起する匂いといったらそれに近接できようか。
生臭いではなく、青臭い性の香り。
毎朝の通勤時に見掛ける女子高生がその女性を想起させる面立ちで、地方都市で生育した垢抜けない御嬢さんが時間の圧力と共に人に揉まれ、男の身体を通り抜けて洗練されていく将来を想像する。
果たして彼女は元気でやっているだらうか。
その女子高生を、ここ近日見掛けなくなった。きっと卒業したのだろう。
バス停から東方向へ、眩しげに朝日を浴び、それに向かって歩いた高校までの通学路を、20年先にふと思い出すこともあるのだらう。
陽の当たる、あのあたたかな道を。
卒業、おめでとう。
真ん中の映画ポスタは青いパパイヤの香りですね。
ベトナムの監督で数年前ノルウェイの森を映画化した人だったか、見てないですが。
卒業式の春3月は毎年感傷的になりますなあ。
トラン・アン・ユンでしたか、監督は。1993年当時、私は未だ映画鑑賞に慣れていない時分で、この映画についてはその瑞々しい映像美のみが印象に残り内容について余り覚えがありません。「ノルウェイ」については私も未見です。同一監督だったのは指摘されて思い出しました。
この季節は、感傷ついでについつい唄ってしまいます。
感傷的になった上で、抒情的でもありたいものです。
こんにちは。
典型的な日本人の悲しさか自分では「におい」というといい匂いと嫌いな臭いという貧弱な表現しかでてこないのですが、五感で性を感じるということで「Like Water for Chololate (邦題 赤い薔薇ソースの伝説)」を思い出しました。
読んでいるだけで主人公の作る濃厚な料理の香りでむせるような気持ちになる本でした。
最近だと爽やかなトレイルランナーに山ですれ違うとフレッシュな柑橘系の香りがしたりして驚きます。
向こうは濡れ雑巾みたいなにおいの我々に驚いているのでしょうか。
kamehiba様
おはようございます。
読書で臭覚を喚起できるkamehibaサンは相当な感覚の持ち主とお見受けしました。
「赤い薔薇ソースの伝説」メキシコの作家ですか。私が「におい」といってイの一番に思い出したのが何故かラテンの国を旅した時の事なのです(ペルー)。
山でのフレッシュ柑橘系で思い出したのが角幡君のこのページ。笑えます。
http://blog.goo.ne.jp/bazoooka/e/3bc1897cfe3f7de5522c36c50c6586c9
「清潔さは不潔さの一部である」(ガストン・バシュラール)
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