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この時期とあらばこれしかない。
『淡墨桜』
葉桜の時期に一度、義姉を連れて家族で行ったことがあったが、桜開花のこの時期は初めての訪問でこれまた家内のたっての望みだった。
別に生き急ぐつもりもないけれど、何事も勢いのあるうちに”感じて”おこう。
『淡墨桜は、蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、散りぎわには特異の淡い墨色になり、淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの色にちなむ。樹高16.3m、幹囲目通り9.91m、枝張りは東西26.90m、南北20.20m。樹齢は1500余年と推定され…』
とあるので、散り際を狙って訪れてみたものの道すがらのソメイヨシノが既に散ったというのにエドヒガンザクラである本サクラは、やや早かった模様で散り始めてもいなかった。まぁ、花として咲いてりゃヤマザクラだろうがウワミズザクラだろうが丁字桜だろうが横峯さくらだろうが一向構わない。
混むのが厭なので、4時起床の半出、5時半着という早朝だったというのに既に人が居た。何人ものカメラマンが、弩デカレンズを装着したカメラを据えてバシャバシャやっていた。うちは、賀状用写真撮影して終了。
妻の感想は「もうこの世のサクラぢゃないわね」だったと思う。最早、別の世界に属した木だ、という意味らしい。
正確なのがこの回答。
『彼岸桜らしいけど、本当に彼岸の気配が濃厚だった。だからこそ何故こんなに見たい人が多いのかが解せない。みんな彼岸に興味あるとは思えないので。
素直に伝説を受け入れるならこの世のあやかしとしてもっとビビってもいいんじゃないか 、と私は思う。』
駐車場に戻ると車が増えており、愛知はいうに及ばず、横浜ナンバーをはじめとして金沢、大阪、山形まである。
日本で最も有名な桜、といっても差し支えないだろう。全国からこの地への吸引力、凄まじ。
【あくまで提案だが、周囲山林の伐捨間伐による林地残材が実にみっともないので、管理者のN事業体の努力でキレイサッパリと片付けると、林業に対する世間の見方も随分変化するものと思う。数日でカタの付く話なので。】
ナンバープレートもいいが、垢抜けた綺麗なネエサマが居たことが「全国区」を感じた所以。
此岸(しがん)で、サクラよりもそちらに見惚れた。
ドーモスミマセン。
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