いやゲンゲ、レンゲソウと言わなければいけないようだ。中国原産。
共生する根粒菌の働きにより空気中の窒素固定をして肥料を蓄える働きがあるため、かつては緑肥【りょくひ、草肥(くさごえ)】として田畑に鋤き込んだ。
そのゲンゲの窒素固定は強力で、10cmの生育でおおよそ10a、1tの生草重、4-5kgの窒素を供給し得る、とある。
実によく出来たサイクルであり、木材が炭酸ガス固定をするのと同様の、地球環境にとって誠に好ましい働きをしている。
光合成といい、植物っていうのは只者でない。
この「生物的窒素固定」で生産される農作物には限界があってそれが人口増加に追い付かず、人類が食糧難に悩まされるという避け難い事実が歴史上あったのだが、それを打破したのがハーバー・ボッシュ法という「非生物窒素固定」言い換えれば科学的窒素固定法で、窒素化学肥料の誕生により食糧難を克服し、それが人口増加に大いに寄与した。
ただ、ハーバー・ボッシュ法が爆薬の原料となる硝酸の大量生産を可能にしたことからその後の戦争が長引く要因を作った負の側面も有している。
山の植栽でも、ハンノキ属のヤマハンノキやヤシャブシも窒素固定をするため「肥料木(ボク)」としてかつては植えられたと親方から聞いたことがある。ただ、肥え土の地では芯目の粗い木材が生産されるわけだが、養分収奪を伴った二酸化炭素固定の面からは良しとするか。
科学が発達したとはいえ、人間の身体の約53%の窒素がマメ科植物から,約47%が工場において生産された化学肥料に由来していると計算されており、生物的窒素固定、とりわけマメ科植物による固定が人間にとって極めて重要な意味を持っている。
レンゲ畑を見ると、小学生時分の記憶が甦るのは何故だろう。
うちでは50年ほど前までレンゲの田圃にしていて
レンゲ花を見ると、馬と堆肥の臭いを思い出します 目先の豊かさと快適を求めてきた付けが回ってきているようで、本当の豊かさ快適さとは何かを考え直す必要がありそうです。
太陽の力を有効に使えるのは植物、ソーラーは屋根の上だけ、空き地には木を植えるべきで日本でメガソーラーなんて馬鹿げていると思っているのは私だけかな。
shige様
お早うございます。
そうですね、空き地にズラリ居並ぶソーラー発電を見掛けると、一種不気味な感情に覆われるのは我々だけかもしれません。ソーラー発電機そのものを制作する過程で掛かる環境負荷を考えるべきだ、という議論もある様で。こういった奇妙なカラクリは、一体何処の御仁が捻り出すのだろうと、常々不思議に思います。バイオマス発電所然り。
こんなにも良くできた草肥サイクルも、商業ベースに乗らないとなると土俵際へと追い込まれていく。
木材製材業でも人工乾燥何て馬鹿げてる、お天道様の力を借りて「葉枯らし」すれば、重量が減って搬出コストは下がる、尚且つ材の色も良くなる(特にスギ材)と、良いことずくめだと熊本の某林業家が仰っております。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する