鬱金

　ウコン【英語名ターメリック】を、ここ連日使っている。
　3番目に好きな香辛料である。

　色の強烈な香辛料であり、染料の原料としても使われる、とある。
　魚のカレーを作ろうと、切り身に振り掛けて満遍なくまぶそうと手にするや、爪の黄色が暫くの間取れない程だ。
　気紛れに、炊飯時にパパパと振り掛けて「ターメリックライス」にもよろし。
　スープのベースとして炒めた玉葱がシナッとした頃合いに、条件反射的に振り掛ける。それも結構な量のソレを。

　振り掛けて香るこの強烈な匂いを嗅いで想起するのは、私の場合何故か台湾だ。

　ネパールやインド、シリアなんかでも強く滲みた匂いなのだが、何故だろう？
　お初の海外として、印象が強烈だったからだろうか？
　それとも料理中の暑っつい感じが台湾なのか？

　夕刻の一振り、いや一時、台湾でのあれやこれやを思い出すこと多い、今日この頃である。