私個人として当時の、不安定で根無し草のようなフーテン生活に、文化的側面を与える意義あってのことだったか?
将又、単に時間を埋めるに意味ありげに安く済む行為として、か。
その間、この館で上映されたフィルムの約7割方は観たと思う。
その映画館「蠍座」の座長(館長)だった田中次郎氏が、上映時に発行していた「蠍座通信」第1号〜最終号222号を完全収録した本を最近上梓されたので、興味のある方もまた無い方も、映画好きならば面白いこと請け合いなので是非購入あれ。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%E9%A4%A8%E3%80%88%E8%A0%8D%E5%BA%A7%E3%80%89%E5%85%A8%E4%BB%95%E4%BA%8B-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4902269899
私は引っ越しの後もそれら通信を送り続けて頂き、総てを揃えて持っているのだけれど、これは壮観です。
18年6ヵ月間もの永きにわたり、支援も受けずに個人的嗜好を強く反映させて自分の城を守り続けてこられた次郎氏のご努力をこの場で労いたい。
札幌の映画文化の一翼を間違いなく担った、価値ある施設だった。どうも有難う。
当時擦れ違いだった今の家内も繁く訪館していたが、館内でバッタリ出会うことは無かった。
今の会社(岐阜)の同僚であるI(岐阜出身、酪農学園大卒)も実はこの映画館の常連で、その頻度からきっと幾度かはスレスレ擦れ違っていたことと思う。
ここのコーヒーは美味しかった。上映までの時間に待合室で、登ったばかりの日高山脈の沢の遡行図をここで書いたりしたものだった。
通っていた頃の思い出は数多あるもここでは一一それらを挙げない。
一番印象に残っている映画は、、、、マイケル・ウィンターボトムの「日陰の二人」とか、ラースフォントリアーの諸作、幾らも挙げられるが中でも一つと言われれば、
ガンモ『Gummo』(ハーモニー・コリン監督作品)
だろう。ソロモン役のジェイコブ・レイノルズの存在が強烈に過ぎた。
蠍座で購入したポスターが今、北海道地図の横、階段上の壁に飾られている。
酷暑の折、ここのみヒンヤリとした札幌の空気が充溢している。
ラースフオントリァー懐かしい名を聞いた。『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』凄かったスね。96〜99年は、ちょうど新宿に住んでいて、いろいろ辛いことも多く、映画ばかり見ていた時期だね。ガンモのポスターもおぼえている。その後は環境も変わり、さっぱり見なくなりました。気がつけば、映画館は、何処にも無くなってしまつたね。
「奇跡の海」と「ベティーブルー」とが家内のフェイバリット、というよりか人生に於ける最重要映画の二つだそうです。ラースフォントリアーは中々可笑しなオヤジのようです。
映画ばかり見る時期と言うのはやはり誰しもあるのでしょうか。環境変わって、ぢゃあレンタルDVDで観よう、にならないところが映画に対するスタンスの表われですね。
岐阜には500円で古い日本映画を観せる劇場があって、こないだ母と娘と寅さん映画の回に行きました。
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