母の病気で介護看病に金も掛かろう、通院時に会社の休みも取らせるし、と面倒を看るに過分なお金を本人から渡された。
環境整備の範疇で、何を買う?
実家用の料理道具を揃えた。
ゆくゆく御櫃も買おうと思っている。
別段欲しいものは無い。いや、以前から欲しかったCDは買った。ありがとう。
材料費として料理を制約なく作れる強みで、以前からトライしてみたいメニューを幾つか作成してみた。
サイコロステーキわさび漬けバター添え、マグロ丼、マグロのアラステーキ、カツオ茶漬け、等々。
サイコロステーキわさび漬けバター添えについては「応答なし」。
マグロ丼は熊野詣での際の雪辱を晴らすべく作ってみたら、あら簡単。長男坊もニッコリ満足してくれた。
しかしいつもの癖が抜けず、相変わらず赤札狙いで購入を決めているところを見るにつけ、制約が制約になってない。
全くもって、なってない。
この夏「茶漬け」はヒットした。永谷園ぢゃあないよ。
そもそもの「茶漬け」とは飯に熱い茶をかけた『茶漬飯』なのだが、江戸時代の中期頃からは茶漬けに具を乗せるのが広まり、梅干しやら海苔やら佃煮やら、将又マグロの刺身だの様々なモノを載せだしたんだと。
これも丸元淑生レシピだが、擦りごまに出汁注いで醤油と味噌と卵黄を溶き延ばし、カツオでもマグロでもブリでもイワシでも刺身を放り込んでおくと数日日持ちして食べ続けられるという代物で、これは魚柄仁之助本にもありました。冷蔵庫の無い時代の、一種の魚の保存法らしい。
漬けておいた切り身を飯にのっけて、大葉の刻みを散らして白湯ぶっ掛けて好きなだけ喰え、というものだが勢い序でについつい食べ過ぎてしまう。
ウオツカ氏も、死に際して食べたいものはと問われたらイワシ茶漬けを御所望のようだ。
食の細い母もついついつい食べ過ぎ、先だっての糖尿検査ではいつもより血糖値高かった!というが、これは点滴グリセリンの仕業としておこう。
暑い夏も今年はこれで乗切れた。
今晩も、既に仕込んであるカツオ茶漬けを食べるのが楽しみだ。
私の欲は、どうやら食に向くようだ。それと、音。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する