今読んでいる本の著者が、落ちた。
スギの木8mの高さから、枝打ち作業中に、真っ逆さまに。
私自身、枝打ち作業は殆どしたことは無い。弊社内で造林補助対象として「枝打ち」をメニューに載せたことも殆んどない。時代の風潮として、枝打ちした無節の柱材生産には向かってはおらず、先祖代々受け継いできた所有山林に愛情を注げる自伐林家が手入できている位だろうか。
枝打ち梯子に乗っての高所作業は何も「枝打ち」だけではなく、皆伐作業時にチルホールと呼ばれる牽引具を使用する際にワイヤーをできるだけ幹高くに掛けてこなければならず、梯子から離れて枝に立って掛けてくる芸当も要求される。これまでの沢や岩の経験から私自身、怖いと思ったことは無い。幸いなことに、落ちたことも無い。
「車いす林業 仕掛け人交流記」の著者である白松博之氏は、「脊椎が大きく飛び出る」程の墜落で車いす生活を余儀なくされつつも、それにメゲルことなく自分にできる範囲で林業や農業に再び取り組んでゆく様を描いた本なのだが、何にしてもその生生しい墜落時の回想とその後の想像を越える痛みの連続に、残暑厳しい9月にしてうすら寒くなる描写である。
白松氏は、今では農家民宿樵屋(きこりや)を開業されている。実に前向きな方である。
【追記;読了して知ったがこの方、屋久島の詩人(山尾三省か?榊七夫?)コミューンに発想を得て「村づくり」まで実践していた! 夢想構想したことあれど、これを実際に行動に移せるのは並の胆力ではない。ホント素晴らしい。】
8mの墜落でこれ程までの大怪我を負い、人生の転換を余儀なくされる事を知らされ、自らの想像力の無さを知る。
救急車が来てくれる場所での事故ですらこうなのだ、況んや山中をや、況んや沢中においてをや。
自力下山が叶ったとしても、生還までのその大変さは最近拝読したmaasuke1氏の日記にあった。
今朝出社時の運転中、スマートフォンをいじっているとおぼしき対向車線運転の兄ちゃんが、緩い右カーブでこちら側に膨らんできてそら恐ろしい思いをした。あれではこちらとしては避けようもない。ポケモンゴーだか何だか知らぬがここ最近、結構多い。
時速60kmで正面衝突なんて、8m真っ逆さまどころの話ではない。心底ゾッとする。
ケータイ弄じりぃの運転しぃの対向車線膨らみぃのは、ホント止めて欲しい。
直線道路にしても、運転者心理として田んぼ側に落ちるより対向車線にはみ出して正面衝突を選択するのは何故なんだろう?
被害の大きさから考えれば、田んぼ泥だらけを選択しそうなものだが。
この時代、車持たない運転しないのが一番安全なんだろうけれど、どうだろう。
「猿も木から落ちる」
この格言を身に滲みて理解している人というのは少ないと思う。
猿と言われたこともある。天狗と呼ばれたこともある?
自戒を込めて。
この新書シリーズで、「道づくりと経営」って本、前に読みました。林業改良普及叢書っていいスね。
うわっ、昨日届いて今しも読んでた!!!!!!
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