12年前のこと、入籍即妊娠とあって我々夫婦は結婚直後から派手に動き回ることも無く、出産までの期間を穏やかに過ごしていた。(妊娠発覚前に新婚旅行の一環で長島スパーランドの絶叫マシーン乗りまくりに行こうと計画したが、まあ行かなくて良かった。)
当時運営していた学習塾も閉じ加減で時間の余裕もあり、腹ボテの家内にどこか行きたいところはないかと聞けば一拍置いて、
「彼岸花が見たい」と申す。
ヒガンバナガミタイ?
当時はネットでチャラチャラ調べる時代でもなく、観光本ひっ繰り返して調べた結果、長良川の一支流である津保川の上流域にそんな群落があるとの記載を頼りに出掛けた。元号改正の折に話題に上った「平成(へなり)」集落の奥に、確かに幾群れも咲いていた。
それにしても不思議なことを言う嫁だな、と当時は思った。
彼岸明けの日曜、墓参に出掛けた折にもヒガンバナを目にした。
昨日、道すがら白いヒガンバナを発見したので写真に収めた。
彼岸花と言えば、山口百恵のアルバム「曼珠沙華」も思い浮かぶ。
見れば見る程に不思議な形状の花である。開花前の蕾もまた奇妙に感じられる。
日本原産ではなくまた、中国原産とも言い切れないらしい。
有毒であること、また開花時期とその場所故に日本では不吉であると忌み嫌われることもあるが、反対に「赤い花・天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもあり、相反する捉え方があるのもこの花ならではである。
また、有毒でもあるが生薬でもある。
鱗茎は適切に用いれば薬になり、また水にさらしてアルカロイド毒を除去すれば救荒食にもなるというので、一度試しに少量食べてみようか。
ニルバーナへひとっ跳び? 頭髪だけは仏道に精進しているのだが煩悩を脱するのは、、、、。
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