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ゴゴーン、と振動を伴った地鳴りがして、我々3人は顔を見合わせとっさに右岸の地獄ノ中尾根目指して移動を開始した。只事でないことが発生したのだと察知して。先程まで晴れ渡っていた空が一挙に暗くなり、ゴーッという音より先に谷底を火砕流が流れ下っていく。成す術もなく見入る他無し。間を置いて熱風が吹き抜け、視界は灰に奪われ我々は、、。』
あの日、誘った方達の都合がつき、幾つかの事共がうまく噛み合って歯車が動いていたりしたならば、噴火口を源頭に持つあの御嶽赤川地獄谷に入谷していたかもしれない。あのタイミングで。
そんな可能性は零ではなく、確かにあった。
今から2年前の2014年9月27日11時52分、御嶽は噴火した。計画の立案をしていた矢先の出来事に正直、震えた。
実際に谷に身を置いていたら、表記のような想像の場面に遭遇していなかったとも限らない。
2006年秋に行き損ねたこともあって、計画自体は優先順位高く頭の中にぶら下げてあった。これまで遡行された記録を読むにつけ、お誘いした方からは「ちょっとハードルが高いデス」との返答を頂き、棚上げにしてあった。
噴火後の今となっては、谷は封印された。いつか挑戦の機会はやって来るだろうか。
きっと再び甦って素晴らしい渓谷美を私の前に表してくれることと思う。
谷は生きているのだから。
久方振りの晴天の今朝の出勤時、相変わらず噴煙を上げる御嶽が拝めた。
遠景として眺めると、いつも不謹慎ながら園山俊二原作の「はじめ人間ギャートルズ」を思い起こしてしまう。今は二十一世紀。
亡くなられた方々に対して、再度ご冥福をお祈りします。
今日はたまたま名古屋に出勤して、朝一時間だけ晴れた御嶽山の、仲間の空撮映像を見ていました。我々の継母岳と剣ヶ峰の間にも見慣れない噴気口がありました。
御嶽赤川地獄谷なんか登ろうというのは日本中でまっちゃんくらいでしょう。
十年後、噴火が落ち着いていたら、行きますか。
春に継子に登った際は、この場でそんな遭難があったとは思えない程の静寂でした。
ええっ、噴火直後何を一番気に掛けたかと言ったら赤川地獄谷に沢登り目的で入谷しているグループが居るのでは?という心配でした。普通いない?舐太郎パーティー以降、誰も入っていないかもしれない。
10年後と言わず行って見たい。クライミング能力をもっと上げてから。
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