「小学校の時は“よー”って言ってたんですよ。“よーし”の“よー”。でも、小学校高学年から世界のツアーとか回るようになって、中国の選手が“サー”って言ってて、これからは“サー”って言わなきゃいけないのかなって思った。」
と、そのルーツを明かしたそうです。
なお、元々の中国語“サー”は球が台から外れることを「下(シャーと発音)」と判定した際の音らしい。
【だとすれば、奇しくもリオ五輪団体戦準決勝のドイツ戦のエッジボールがこれ正に”サー”になる。サッカーで言うところの「シュミレーション」みたいで好意的言葉には感じられないけれど】
林業での伐採の際に、難しい伐倒が成功する〜、今まさに倒れていく〜といったタイミングで「よっしゃ〜」と掛け声?を上げていた時期がある。それが進んで「っしゃ〜」で「しゃ〜」に。いづれは「サー」?
伐採は、皆伐でバ〜ンと開けたスペースに向けて伐るのはそう難しいことでも無いけれど、間伐や択伐で限られた隙間に上手いこと伐り込む芸当が、伐採師としての腕の見せ所でもある。伐倒木が大きければ大きいだけ、ヨキとヤ(とチェーンソー)だけのシンプル伐採になればなるほど興奮の度合いも上って声も上がりがちになる。(愛ちゃんと一緒にするなって?)
幹に重量が在ってその枝もポキポキと折れ易いスギの伐倒は伐り込むのも割と容易で難易度は低い。
対してヒノキが難しい。重量も無く【気乾比重はヒノキの方が大きいが、立木では空隙率や含水量もあってスギよりもヒノキの方が軽い】また繊維強く枝が粘って折れないので、ココというポイントに当て(入れ)られなければまず「掛かり木」になる。
一旦掛かり木にしてしまうとその後の処理が厄介且つ手間で且つ危険を伴う。掛かり木処理での事故発生が林業の労働災害では実に多い。手早く、効率よく安全に作業をするために正確な伐倒技術は欠かせない。ひとたび失敗しようものならそのリカバリーに何倍もの労力と時間と汗とが必要になる。だから、失敗をしない為の努力(と時間)は惜しんではならない。それは引いては安全にも繋がるのだから。
在る時期、私よりも随分と永く生きている大径木(90年生以上)を伐って生業にしていることに気付いて以降、不遜に思えて掛け声は止めた。
また、映像や写真で大径木を伐った直後に切り株に土足で上がるシーンをたまに見掛けるが(「征服」の匂いがして)あれも見苦しいと思って私の中でしないルールにしている。
それまでの期間にそんな私を嗜めること無く見守り続けてくれていた親方のキヨッさに感謝する次第デス。
スポーツはまだいい。掛け声あっても。
少なくとも私にとって、登山も林業もスポーツではない。
だから掛け声は止めた。
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