秋と言えば、国体。
只今、岩手で「第71回国民体育大会2016希望郷いわて国体」が開催中である。
4年前の今頃、開催地が岐阜だった際に「第67回国民体育大会(ぎふ清流国体)2012」に競技見物に出かけた。
仕事では「森林経営計画」の作成というズッシリ重たい業務で精神的多忙にも関わらず、敢えて時間を割いて出掛けた。
何となく出掛けたのではなく、観るべき目的があった。
何とあの中嶋Thor君が長野県代表で山岳競技に出場するとの情報を得たからである。
ボルダリングだのリードクライミングだの正直、あまり興味は無かった。
ただ、中嶋Thor君が来るとなれば話は別だ。
雑誌「Rock&Snow」46号での特集、49号のUK再訪記事、13歳であの湯川のクラック「白髪鬼」をピンクポイント後にR.P.初登するというフツーでないあの彼が来岐する!と。
会場で会った時には不勉強で知らなかったが、彼は松本深志高校から信州大学に進学して地学を勉強中の身だった模様で、大学1年の頃だったはず。
父(登山大系8に初登者として登場する中嶋岳志氏)の薫陶を受け、幼少時からクライミングを手掛けて、フリーからトラッド、そしてボルダーまで一線級の活躍を続けている。兄貴のWade氏もズゴイ(ハイボール(酒ぢゃないよ))。今は京都大学に籍を移して勉強を続けている模様で、京都ということで最近はケンジリ君の網に掛かってアレを目標にこの夏は沢登りも手掛けた様だ。
なお、46号での英国武者修行の映像「ブラックアウト」(E9:6c)のフリーソロ初登シーンは何度見ても涙を誘う。オジサンはこの映像を何度見たことだらう。怪しい音楽に導かれて登る「エルムストリート」(E8:6c)の、手に汗握るシーンもホント素晴らしい。
http://www.ukclimbing.com/news/item/49092/toru_nakajima_-_grit_e9
初日の予選会場では競技日程表や出場者リスト、そして順位表なども配布されて、それを受け取り帰宅して、雑誌で見知った国内一線級の猛者達を逐一確認した。
そして翌日の決勝で、実際に選手たちを目の当たりにして野口啓代は細っ、とか小田桃花はやはりムキムキッとか、千葉の竹内彩佳ちゃんは何故にあれ程地味なのにあれ程登れるのか、とかグランドイリュージョンを登っている中原栄は映画俳優張りにカッコいい顔立ちだ、とかペーパーテスト後の確認作業のようなことを個人的にコツコツと行っていた。
今、その時の配布資料を手にして書いているのだが、昨今話題になった(ボルダリングが東京オリンピック追加種目に採用の報道時)楢崎智亜君も居たとは今まで知らなかった。栃木って、何故にこうも登れる人間が輩出されるのか。ロスキャニ?
間近で見られることもあり、成人男子ボルダリングに注目した。
有名どころの新田龍海君や渡辺数馬君、茂垣敬太君に掘創君、当時絶好調だったはずの滋賀の村岡達哉君は不調だったらしく予選落ちしていった。
予想の通り、長野の中嶋-笠原組、北海道の杉本怜組、愛知の藤井快(ココロ)組は決勝に残り、覇を競った。
個人では誰々が一番だったのに、二人組加点方式だと何故か樋口君のいた佐賀が優勝、という意味不明な結果だったが、それはこの際まあいい。
やはり中嶋、杉本、藤井の三君の実力が突出していた。
で、先刻2016山岳競技結果を見てみれば、、、、。
先年この中嶋-笠原組で長野県がリード/ボルダリングの両制覇を達成したことで、若手に後を託す意味で国体選手として身を引くとの記述を見たが、今年は兄の中嶋Wade氏が出場している模様。
う〜ん、やはりこの二人組方式は都道府県単位での勝敗に意味を持たせているので、個人の優劣よりも二人の平均点勝負という曖昧さを残したものに感じられ、順位に対する関心は薄い。4年後の東京オリンピックもスピード含めた総合点方式とのことなので、この手のモヤモヤは付き纏うであろうし、きっと取り沙汰されるはずだ。
話し変わって、2012ボルダリング競技中、東秀樹氏によるアナウンスと共に出場者のリクエストであろう「当時の流行歌」が結構な音量で流され、岩音楽(ロックミュージック)に混ざって妙に耳に残る女の子ボーカルが何曲かに一曲は掛かる頻発具合で、帰宅して調べればそれは「きゃりーぱみゅぱみゅ/つけまつける」だった。
今現在のこの曲、youtubeでの視聴回数何と 48,676,113 回!
この曲聴くと 思い出す 遥かな国体 遠い空〜
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