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先週にも別件で名古屋にて表彰式があったというが(海豚の絵だったらしい)、娘�△硫�我で行けなかった、と。私は山だった。
今回はどんなモチーフの絵かと展示作品を見て行くと、かご大仏の絵や鵜飼の絵に混じってあった娘の絵は何と「岐阜の野菜」！
大根や蕪はいいとしても、そのデコポンは熊本県産だろ。八代ドッペルのCさんが送ってくれた無農薬デコだと思われる。
しかしまあ、これで入選できるのも画力がある証左なのかもしれない。
電車だと遠近法の強調だとか、城だとドーンと構図に配慮するだとか、鵜飼だと炎をボーッとか、大仏だと螺髪をグリグリ強調して書けば結構イケてしまいそうに思えた。
私「・・・・・ダ、大根の首の質感が出ていてヨカッタよ。」
娘「先生があちこち手入してくれたんだけどね。野菜の陰とか。」
私「・・・・・。」
会場にお見えだった腋田先生に声を掛けて頂く。
腋「この度は長良さんの作品入選おめでとうございます。」
私「ぁ、ありがとうございます。入選するのが不思議な位の絵ですが。特に題材が、、、、。」
腋「村山槐多も原撫松も、三岸好太郎ですらも静物画は通る道ですから。」
私「・・・め、目指せ"岸田劉生"で、今後ともご指導願います。」
表彰式で名前を呼ばれた際に「あらぁ、岐阜らしい素敵な名前ですね〜」と司会にワンポイントコメントを頂き、当の本人より柱の陰に立つ私の方が照れてしまった。
会場に居並ぶこの中から、加納高校美術科に進学し、更には東京藝大に進む子も居るかも知れないと思うとそら楽しい想像だ。
絵画という自己表現は、私の中で芽生えることはついぞ無かった。
暇で暇で、いや時間に大いなる余裕があったフーテン時代にも、スケッチブックに模写をした時期があった。けれど、ジッとしていられない落ち着きのない性分として、私はやはり周りの空気が動いていないと気持ちが悪い。
地図を見て、記録読んで、計画立案して、行って登って下りてきて、遡行図描いて記録書くのがやはり私の自己表現だった。
小学生時分に「アンタは本当に落ち着きの無い子やねぇ」と母親に言われたそんな呆れ顔を思い出す。
子供達には何でもいい、内なる"マグマ"を存分に発散できる自分だけの表現方法を身に付けてくれさえすれば万々歳デス。
いや、生きてるだけで丸儲け？
会場を後にし、お祝いと称して回転寿司食べまくりを敢行した。
私も図画は５だったけれど、賞状なんぞ一枚とて貰った事ないよ。
上手に描き上げる事が第一義なのではない。
表現すること。
おめでとう。
なんかいっつも似たような時間に日記書いてるね、オイラたち
まつ氏、図画５かよ
うちの長男坊もなかなか味のある絵を描きなさるが、
おいらは図画は苦手だったなぁ。
岩石と露頭のスケッチなんて苦行だったよ。
三岸好太郎しか聞いたことないけど、娘さんおめでとー
子供の描く絵には、何か大切なものを置き去りにしてきた大人から見てハッとするような視点があるよなぁ。子供の描くものにはもうそれだけ、無条件で価値が有る。
岡本太郎が「今日の藝術」で子供は天才だ、と言っていたのはそんなことだったと記憶する。
息子と露頭スケッチ大会を開催すると、そんなことが身に滲みて解かることと思う。
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