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2016年12月27日 09:44看護全体に公開

排便

 以下、尾籠(びろう)な話故にその手の話を不快に思われる方はここまでで御遠慮下さい。
 看護介護の、今後の一助となれば幸甚と思い書きます。

【大安、天皇誕生日の話】
 昨晩は大いに冷や汗を掻いた。
 昨日日中には孫と会って元気を貰ったのか、血色もありここ近日の中ではかなり意識もハッキリしていた方ではあった。

 ただ、19日月曜以降、出ていないことは気に掛かっていた。
 便、が。
 私のではない、母のその便が。

 「お〜い、出そうやわぁ。」
と、か細い声で母が言う。いよいよか。そりゃ、あれだけ食べるんだから収支考えれば当然のことだ。
 オムツでの排尿に切り替えて以来、ここ数日座っていなかったポータブルトイレの冷たい便座にパジャマとオムツを剥いで座らせ「ユックリでええでな」と声掛けし、その寸暇に夕食の鯖カレーをかっ込む私。
 便座ならずと食卓の椅子に座らせても、身体を支える機能も低下して斜めにズッていってしまうために支えが必要になるのが常だったが、排便となると些か様相が違って意思を感じる身の支えとなる。毛布をクッションになるよう丸めて抱く格好にする。

 中々出切らない模様で、ウンウンと言いまた涙の滲むその眼は、私に海亀を想起させた。
 闇を覗けば肛門周辺にプックリとした大きな膨らみが見える。
 摘便しなければ、と台所からスーパーの薄ビニル袋を取って戻り手に被せ、その膨らみを肛門ごと掴むや
「デカっ!」
 かなりの大物で、到底肛門から出そうにない大きさだ。母の便は、奈良公園の鹿のするソレに似た性質のモノであることを予め知っていたので、揉んでほぐして摘便できようと考えたのだが、それまでの渋滞による一体化が著しく堅固で砕けない。ウーン、どうしたものかと出産時に似た悶え様の母を見て、肛門周辺をマッサージをイメージした「押し」の繰り返しで様子を見ていると、
「ごっとん」
音がした。出産を終えたと思しき母は、安堵と共にグッタリ。

 二人目の私を産んだ時も、きっとこんな痛みや苦労があったことと思い、しみじみと「ごっとん」を眺めた。【今日に限ってカメラ故障で写真無し】

 パルメザンチーズ容器をもう一周り膨らました大きさ程度の「ごっとん」を、水洗便所に流そうものなら詰まるの必定の事、為に庭に穴掘り埋めるも考えたがええい、近所の川に「バシャッ」。
 
 「ごっとん」、、、、、、、、、どんぶらこぉ、どんぶらこ。
 海へ、、、、。
                            【カタルシス編、終了】

『この物語はフィクションであり実在の人物団体とは一切関係ありません。』【Gメン'75】
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