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13日の金曜日の昨日から、レスパイトケア始まる。
言うなれば、ショートステイ(介護）の看護版である。
担当の南村センセ(仮称)「まぁ、お試しやで。ゆっくりしてってくんせぇ。」と母に声掛けしてくんさる。センセのこの砕けた感じに救われる。
前夜には、家族の手から離れて母の看護をついに社会保障制度の手厚い医療保険の世界に頼ることに自責の念を感じ、いや違うな、不甲斐ない気持ちと母の「家に居て最期を迎えたい」との意に沿えない思いに苛まれて随分と気分が沈んだ。酒は飲まなかったし無論、煙草も飲んでない。
霙交じりの小雨降る中、家内が立派な身体を大いに活用くれて、私の25年物のモンベルシュラフに包んだオレンジ母を抱き抱え、緩和ケアセンターのあるGN病院まで搬送してくれた。雪中の搬送に備えて事前の下見に予行演習、シュミレーションまでしておいてくれたことが功を奏し、病院側の配慮も頂いて無事落っことすことなく昼前に移送完了した旨のメールを貰って一安心したのが遅い昼食後の事。
退社後、通勤路�⊂紊良賊，悄�
幸いにも静かな個室が宛がわれ、配膳された食事をいつもの様に介助して歯磨きまで。
点滴回数も増え、投薬からオムツ交換、食事介助も歯磨きもサービスの範囲内とあり、加えてこまめな見廻り巡回あって、これまでの自宅看護を思うと私自身がガチガチに取り囲まれていたそれら柵がバラリバラリコ崩れ取り去られていく思いに至って、一番ホッとしているのは私自身なのかもしれない。
窓の外は雪景色、暖かな病室に入って、解放感を強く感じた。
如何な縛り好きの私とはいえ、些か遣り過ぎだったかもしれない。
家内からの驚きの伝聞あり。
どうやら、緩和ケアセンターの看護主任は、実家真向い小中学同級のナツバアキ氏(旧姓、仮名)だった！
なお、御宅真向いにして、ナツバアキ氏と私の姉の氏名は「ら」抜き言葉で一致するという不思議な偶然もあったりする。
現時点で未対面なのだが、センター内廊下に貼られていた紹介写真は、確かに結婚後苗字の変わったかつてのアキ氏だった！
何と言う偶然か！
4候補あった病院の選択肢で、更には当該の部署の、看護師が極めて身近な方(お向かいの同級生！)である確率は如何程か？
病院看護側に付される厳格であろう守秘義務が有るにも拘らず、その上で声掛けして下さったのだ。その義務に則って黙っていられたら、こちら側は似た人だと思う程度で気付かずに通り過ぎた事だろう。余程の事と思って応対したい。
今日会ったら、果たして何をどう話せばよいのか。
実家前で見掛けたことはあるものの、話すなら30年振りになろうか。
これも母が繋いだ某かの縁なのだろう。
【勤務体系が合わず結局、母逝去後の御礼に伺った際3/6に氏とお話しする機会を得た。面膜こそ取ってもらえなかったけれど目尻に同じく経た年月が見えて三十数年の互いの空白が一瞬にして埋まった気がした。眩暈のする様な体験だった。】
今日はその母の78度目の誕生日で、今からケーキを持った家族と病院で合流の予定だ。目標であった年を越せ、誕生日を迎えられたことにまずは感謝したい。
【「偶然」備忘録� �
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