![]() |
この冬、どういう風の吹きまわしか(オッ家内の仕業)我が家には三個のヒヤシンス「球根」の水耕栽培ポットが設置されて、それらはムクムクと、またムラムラと成長を続けている。
それらうち、ストーブ設置部屋に置かれる一つは特にムッシュムラムラ度が高くて早や紫の花が現れてきた。流石は美濃のタヒチよ。
私が球根を栽培したかつての事を思い出した。
確か授業の一環で小学校でも栽培したはずだが、それにない。
キッカケは忘れたけれど何かの拍子で小さな球根を一つだけ手に入れ、何がどう咲くのかも知らずにそれに合うポットを買ってきて栽培を始めたのが1988年末の冬だった。凡そ30年前!
悶々として過ごす大学受験期に、それは私の未来への希望を象徴的代替表現するそのものだった。
水に漬けて暫くで発根し、球根の大きさからすれば驚く程ニョキニョキと水中にその白く長い根を伸ばし、それに合わせるかのように今度は頭頂部から瑞々しい緑の芽が盛り上がり、ともすると「今年の合格は厳しいかも」と悲観しがちな寒空の中に生命感を艶々と現して時に私を勇気付け、共通一次に大失敗した際もまた勇気付けてくれ、一体何の花が咲くのやら、と思ってポッコリ咲いたスイセンの小さな花を観て「俺は合格するのだ! の、だ。」信念めいて思った。
で、受かったのだからこれを「発根水仙効果」と呼んでも罰こそ当たるまい。
あ、推薦でもなかったけれど。
振り返る分には、中々悪くない「季節」ではあった。アレがあってこその今、である。
受験生諸君、大いに頑張りたまえ。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する