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ただ、5.9をリードした記憶しかない私にとってはピクリとも来ない表示である。
その表示有った13日土曜、山の先輩からお誘い有った日本山岳会東海支部で開催された『山を語る；米山悟氏、宮城公博氏講演会』に参加した。
先輩とは、かつて剣沢大滝大廊下帯を和田城志氏と共に初めて通過された知る人ぞ知る名手、片岡泰彦氏その人である。その柔和な風貌からは、過去に激しい登攀歴があったことを窺い知ることもできないほどの御仁である。恐らく今回の若き宮城氏にとっても知る由もなかろう。
氏は、退職を機に横浜からご実家の有る愛知県へと戻られて、その手腕を買われて今や日本山岳会東海支部副支部長、そして技術向上委員会を任されており、今回はその一環で勉強会が開催された訳である。
またヤマレコ読者ならば既にご存知の通りに、米山・宮城両氏は近年御本を上梓した愛知県在住の登山家ということで登壇されたわけだ。
なお、ご存知無い向きに説明すれば、米山氏は「冒険登山のすすめ」をちくまプリマー新書から、また宮氏は「外道クライマー」を集英社から昨年出版した。
折角の訪問だ、会社休んでCD猟盤も盛り込んでの名古屋行とした。
小雨降る中、20年振り位に岐阜バスに乗って岐阜駅へ。家内が握ってくれたオニギリを頬張り雨の車窓風景を楽しんだ。
今日はFC岐阜の徳島とのアウェイゲームも有る日だ。
岐阜駅構内の三省堂書店で、今日講演されるお二方2冊の本を点検した上で名古屋へ向かった。
名古屋駅周辺、また地下鉄で移動した先の栄周辺は音楽祭の影響もあって景気は悪くないのだろう、活気を感じる。部品を一つ取り違えた奇抜な若者も多い。
栄のジャズレコードを専門に扱っている店舗で、CDを漁る。
この10年程は家庭や仕事に一杯一杯で、とてもじゃないけれどディスクレビューを読み漁る余裕も無かったために、それまで蓄積してきた情報にポッカリと穴ができてしまっているのをつぶさに感じた。
目にしたことのないジャズCDなんてこれまで殆ど無いくらいに知悉していたというのに、今回ときたら見たこともないディスクが目の前にズラズラと現れて目が眩んだ。
1000円CDの台頭で中古店も苦労の様子で、安値で売るばかりにもゆかず、新品に近いような美品を値引率低く並べるしか生き残っていけないようだ。反面、廃盤と銘打って無いことを売り文句に高価な値付けをするのは東京と同じ戦略、という二極化も進んでいる。
今日日はスマートフォンの台頭でアマゾン等中古品の値段をその場でチェックする輩も居る様子で、これでは商売する側としては厳しかろう。
いずれは店舗を構えずに仮想出店で商売する流れに向かうのだろうが、手にして確認その場で入手という喜びも、郷愁として過去のものになっていくことと想像する。果たして、便利さって何なんだらう。
嗚呼、もうレコードを立ちっ放しで漁るズクもない。2時間ほどで音を上げる。
値段と内容の折り合いをつけて購入を決めた枚数が日付と同じく13、占めて12080円。これを高いと見るか、安いと見るか（安過ぎデス）。
お祭り騒ぎの栄から南下し、日本山岳会東海支部の事務局のあるOMCビルまで歩いて講演会会場へ。
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