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南アでも登山者はバスの通る山開き後に入山するのが普通なのだが、過日訪れた普通でない時期の南アは今年もやはりひと気無く好ましかった。
南アと言われて「南アルプス」を想起するのはフツーではない、との話を会報に載せていたのはかつての「さがみ山友会」のソレと記憶する。
フツーは「南アフリカ」若しくは「南アフリカ共和国」だという。知ってました?
フツーッて何よ!と言うのが夫婦喧嘩時の妻の常套句なのだが、標準偏差から離れたところに位置する私も同様に「普通って何んナンよ!」思うこと甚だし。
フツー「南ア」は南アルプスなの! 南アメリカぢゃないの?
フツー「北ア」はアメリカぢゃあないの!
神奈川は厚木に本拠地を置く「さがみ山友会」は平成三年創立の山岳会とのことだが、沢登りの世界(これまたフツーでない人種の世界)で注目を集めたのは世紀変わった頃だったと記憶する。
重厚な積雪期の縦走や、谷川岳でのクラシックな岩壁登攀、そして何より臆すること無く計画実行される飯豊朝日北アでの重量級の遡行記録の多くを載せておられたのは、当時の代表であった高野氏だった。キッチリと書き込まれた遡行図もまた良く、加えて表紙の「源流遡行」の書体もまた目を引くものだった。
代表だけではなくメンバーも役者揃いで、ペコちゃんから故人となったシェルパ竹内氏まで個性とガッツに溢れる方々のそれら記録は、他山岳会では得られないほどの質の高さだった。
私が入手した当会の会報は確か第二号で、創刊号の残部がないかの問い合わせを葉書にて直接ご本人に宛ててして、じきに冊子が郵送されてきたと記憶する。
読み込まれた創刊号(古本)と共に、性格のビリビリと伝わってくるような文面、書体のお手紙が同封されていた。料金の振込もないままに。
これが高野氏ご本人との、手紙のやり取りの始まりだった。
この遣り取りの中で、当会の中心となって活躍されている松田氏が実は私の大学所属倶楽部に在籍歴があったことを知らされたり、個人計画としてのヒマラヤ遠征話をご通知下さったりと、実に楽しい交換だった。
私事だが、大学山岳部で教えを受けたにも関わらず集団の中で立ち振る舞うことが生来不得手な私の記録は個人的山行の羅列で、殊グループを組んで山行を成して後継に技術の伝承をする行為をしてこなかった後ろめたさを持ち続けている。
そんな中で山岳会を興し(立ち上げ、ではない)、集団として会として有機的繋がりの中で一つ一つの山行を積み上げていく創設者やその会の中枢を担い運営してる方々に対し深い敬意を払う者として、この高野氏に対しても同様に尊敬の念(リスペクトっていうのかな)を持ってお付き合い頂いている。
「大阪わらじの会」の中庄谷氏や茂木氏、「わらじの仲間」の関根氏や宮内氏、「岩遊」豊野氏に「八代ドッペル登高会」の吉川氏、「さゎわらし」の鮎川氏に「日本山岳会東海支部」長の高橋氏、その他山岳会運営に労を惜しまず奮闘される方々に、この場を借りて?その思いをお伝えしたい。
高野氏はその後、亮というペンネームで伝説の最強クライマーと呼ばれた山学同志会の今野和義をモデルにした「小説青春登山大学」や「クライマー―登山界の寵児・吉尾弘と若き獅子たちの闘い」の二冊の御本を上梓され、執筆でもその高い能力を遺憾なく発揮されている。
是非手に掛けたい一本に飯豊の裏川という不気味な大渓谷があるのだが、数少ないこれまでのフツーでない記録を読んで皆恐れをなしたか、とんと記録の出ない沢である。最近探してようよう出てきたぶなの会のあの三浦氏記録ですら本流ではなく支流の矢沢である。
そこに堂々と本流と目されるメッケ穴沢の遡行記録がこの会にはある。第三集だったか、素晴らしい。
裏川遡行を評して何時か読んだ他所の記録文頭「近代的登山を嘲笑うかのような圧倒的水量とそれを流す陰惨で豪壮なゴルジュ」そんな文章だったが、昨日家探ししてもその記録は出てこなかった。釣り雑誌だったと記憶する。
遠からず行けたら報告します、高野さん。
私にとっても、
南ア は 南アルプス で ありまして
広河原への 林道も、
南ア スーパー林道 …と 呼んでいた感じでありますが、
小笠原とかが 合併して
南アルプス市 と なりまして
南アルプス市 の事を
南プス(なんぷす)と 呼ばれているようなのですが
(私は 住民では ございませんが)
なんぷす には、なんとも 違和感、拒絶感、変な感じがしております ですね〜
でも、地元民が なんぷす と呼ぶ人が多くなれば、
なんぷす が 普通〜に なるのでしょかね
午後の紅茶様
まずは「南アルプス市」というドスコイな合併名になったこと自体が問われそうですが今は取り敢えず横に置いておき、
えっ、「なんあるぷすし」と読むわけでもないのに「なんぷす」などと呼ばせようと!
あまりセンスの良い誘導ではないですね。
私なら「なるぷすし」若しくは「みるぷすし」とここでは故障、いや胡椒、いやまた呼称したい。
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